信州の組織リーダー

”~「信州産からまつ材」による木造住宅の普及に挑む~”

羽場正光氏

信州国産材開発協同組合
理事長 羽 場 正 光 氏

略歴

昭和4年5月生 血液型A型
昭和22年3月 上伊那農業高校卒
昭和48年 信州林産株式会社代表取締役

役職

昭和57年~(協)長野県信州からまつ工業会副理事長
昭和62年 南信チップ(協)理事長
平成6年 伊那異業種交流会会長
平成10年 全国ログハウス振興協会顧問
長野県中小企業団体中央会 総代
     〃     〃     上伊那支部理事

組合の現況

○組合設立 昭和57年2月
○組合員 4名
○出資金 6,000千円
○理事3人、監事1人
○事務局職員 1人
○共同加工場18人、パート3人
○主な事業 原木の共同購入、木材の共同加工事業

組合(業界)の抱えている課題

木材業界として、今までは外材に依存しすぎであり、それ故国産材の取り扱いがおろそかになり、結果として山の荒廃につながっている。21世紀を展望する上でも、「山を育てる」という大きな視点が見失われていた。
特に、信州では、からまつが豊富にあり、信州産からまつの有効利用を図る必要がある。からまつの持つ特性として、ネジレ・ヤニ等の問題があり、建築用材としては、あまりなじみのない材であったが、脱脂乾燥技術の開発がなされた現在、壁板、外装材、家具材、ログハウス部材等、建築用材として使用され、からまつ独特の木目は赤身の美しい内装材として生まれ変わることができた。

理事長の考え方

農家の長男として生れ育ったので、常に自然環境との共生を大切にしている。信州産のからまつ、赤まつ、とが等の資源の有効活用を図り、山の育成に全力を投入したい。からまつを主体とした、信州産の木材にこだわって、住む人の健康を考えた、木造住宅の普及に努めて行きたい。木材業の振興により、山を育て、自然環境を良くすることにより、最後は地元の山にその恩恵を還元したい。

趣味・健康法等

健康法は自ら考えたオリジナルの健康体操を毎日続けている。アルコール類はやらないが大の甘党である。
一人で、ぶらっと街へ行き、デパート巡りをするのが趣味である。好きな言葉は、「愛情」、「英智」、「創造」であり、この三つの言葉を大事にしたい。故中川一郎氏を「人の生き方」について学んだ師として尊敬している。
大相撲のファンで、小さな大横綱といわれた千代の富士、現九重親方のファンである。
「信州産からまつ」に懸ける氏の情熱は大変なものがある。地域の木材産業の振興に大いに頑張ってほしい。

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