●団地組合

協同組合三鷹ハイテクセンター(東京)

住所:〒181-0013 三鷹市下連雀8-7-3 電話:0422(41)1414 FAX:(41)2828
設立:昭和62年6月 出資金:3,800万円 団地形態:共同工場組合 移転完了日:平成元年4月
地区:三鷹市他2市1区 主な業種:機械金属加工業
組合員:17人 組合従業員:2人 専従理事:1人

住工混在地域の小工場が近代的高層工場を建て発展

市街地の小規模工場が高度化資金の助成で近代的工場アパートに集団移転した。目的は単なる移転ではなく、異業種工場が一ヶ所に集まることにより融合化を図るためである。

集団化・共同事業の背景

集団化以前は組合員の大部分が東京都三鷹市の住工混在地区にあったため、工場周辺の住民との公害面でのトラブルが多かった。その解消を目的として、昭和59年に三鷹市が「工場アパート基本計画」を作成し、入居者の募集を行った。この応募者の中から最終的参加者21人が残り、今日の組合の母体となった。以後、組合移転の平成元年度まで延べ300回以上の会合を開き、一歩一歩計画の推進に努め、それが「運命共同体」という大きな理念となって工場アパート建設の原動力となった。

事業活動の概要

工場アパートの概要は用地面積3、861㎡、総床面積6、285㎡の鉄筋コンクリート4階建てである。その他に共同駐車場(62台分)共同駐輪場(100台分)などがある。総投資額は23億6千万円であり、そのうち90%に当たる20億円は高度化資金による借り入れであった。組合の特色は、単なる工場移転だけではなく、異業種の組合員が一ヶ所に集まることによってそれぞれの技術力、販売力などを提供しあって新製品・新技術を開発するところにあり、融合化を目的としていることにある。また、各種の共同事業も活発に行っており、主なものは共同施設維持管理、共同受電、共同駐車場、共同清掃、共同金融、教育研修、共同購買などであるが、いずれも活発に展開している。

成  果

団地進出以前は市街地の狭隘な町工場的雰囲気の工場が多かった。しかし、移転後は近代的ビル内の美しい工場となり各組合員とも大きくイメージアップすることができた。このため、従来は大手企業の二次下請にすぎなかった工場が一次下請けに昇格したり、若手従業員の採用が容易になるなどのメリットが得られ、長引く不況の中でも成長する組合員が多い。また、防音設備が充実しているため周囲に気兼ねすることなく夜間の作業が可能になるなど短納期受注への対応も可能となった。

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