●団地組合

伊勢崎流通センター事業協同組合(群馬)

住所:〒379-2223 群馬県佐波郡東村大字東小保方6201-8 電話:0270(63)0350 FAX:(63)0721
設立:昭和56年10月 出資金:9,940万円 団地形態:トラック・倉庫団地 移転完了日:昭和58年11月
地区:群馬県 主な業種:貨物自動車運送業、倉庫業
組合員:20人 組合従業員:5人 専従理事:1人

総合物流基地の建設を目指し、運輸・倉庫業を一体化

運輸業者16社、倉庫業者4社の集団化。給油・金融・運送等の共同事業とともに、倉庫・駐車場の設置により、運輸・倉庫一体となった総合物流基地を目指している。

集団化・共同事業の背景

各組合員企業とも市街地での道路交通問題、公害問題等を抱え、また、経営の合理化・近代化とともに物流の効率化にも迫られていた。一方群馬県企業局の流通団地構想があり、これに呼応して集団化による団地進出を決断し協同組合の設立となった。政府のゼロシーリング政策から、用地・建物等の取得の高度化事業も2ヵ年にわたり、規模的にも少なめに指導されたが、①共同給油事業②金融事業③共同運送事業④高速道路料金別納事業等の経済事業と組合員の企業努力により事業規模は大幅に拡大した。今日では、組合事業のさらなる拡充を図るとともに、施設が手狭になったため第2団地進出が検討されている。

事業活動の概要

①の共同給油事業は、組合が給油施設(給油スタンド)を設置、組合員に対し軽油・ガソリン等を供給、平成9年度は、約一万オに達している。②の金融事業は、組合員企業の車両資金、設備・運転資金、季節資金の貸付を行っている。③の共同運送事業は、組合事務局が中心となって、帰り荷の確保等の斡旋・配車業務を行い、物流の効率化を図っている。④の高速道路料金別納事業を実施している。その他、共同購買事業(印紙・切手等)・教育情報事業・福利厚生事業も行っている。倉庫・駐車場の共同施設利用事業は本年度が実質のスタートで将来期待される事業である。

成  果

団地進出当時の経営環境は芳しいものではなかった。しかし、理事長はじめ役員のリーダーシップと組合員企業の自助努力によって今日の事業規模の拡大が図られ、事業収入で約2.8倍、従業員数約2倍、車両台数2.2倍、倉庫保管庫面積1.3倍となった。運輸業者のみの集団化ではなく、倉庫業者との一体化組合であったことが物流基地としての集団化の効果を一層高めたと考えられる。本格的な高速道路網の整備と高度情報化の時代にあたって、組合の歴史(経験)、地の利、人の和をもって広域総合物流基地への飛躍が期待される。

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