●団地組合

足利東部工業団地協同組合(栃木)

住所:〒326-0013 足利市川崎町1324 電話:0284(91)4100 FAX:(91)4101
設立:平成3年4月 出資金:5,000万円 団地形態:その他の集団化組合
移転完了日:平成5年8月 地区:足利市
主な業種:一般機械器具製造業、鉄鋼業他 組合員:11人 組合従業員:2人

集団化で発注と設備機械の相互利用が活発化

全体会議、共同労務管理事業等の交流を通じて相互協力の精神が芽生え、自然発生的に相互受発注と設備機械の相互利用という相互補完体制に発展した。

集団化・共同事業の背景

市街地に散在する企業が、騒音・振動等の公害問題や敷地建物の狭隘化を解消することを目的に有志で「足利市金属プレス工業団地造成事業推進準備会」を発足させ、会合、陳情を重ねていた。その結果、栃木県及び地元足利市の協力を得て高度化資金制度を活用し「足利金属団地協同組合」として集団化するに至った。その後、進出予定だった2組合員が倒産、団地進出を辞退したため組合員の入替えがあり、名称も「足利東部工業団地協同組合」へと変更した。

事業活動の概要

主な組合事業は、共同警備事業(警備会社に委託)、共同金融事業(転貸資金の貸し付け)、共同労務管理事業(主に雇用促進事業団等の補助事業の利用)、設備リース事業(省エネ・安全衛生関係施設)などである。特に共同労務管理事業については、人材高度化研修会9回(平成9年度実績(以下同じ))、パソコン勉強会12回及び生産管理(改善を含む)の個別巡回指導34回など活発に行われている。組合員の業種が、鉄鋼業、一般機械器具製造業、輸送用機械器具製造業、卸売業、プラスチック成形業、総合リース業など多業種にわたるため、事業活動は今のところ限られた内容となっている。

成  果

組合の青年部には後継者が8名おり、青年部の活動も情報交換、視察研修、各種勉強会等活発に行われているが、その背景には、自社の投資額を含めて返済していくのはわれわれ後継者、という強い意識があるものと思われる。「団地」という一つの地域集団の環境が、青年部員個々の共通意識を高めたものであり、このようなメリットは組合員相互間にも存在している。それは、個別組合員による相互の受発注事業が活発になったことである。また、組合員相互の設備機械の利用も可能になった。今後も厳しい経営環境の中で、各組合員企業が生き抜くための模索が協同組合という組織の中で具体化していくことであろう。

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