●人材養成

高田合同建設工業協同組合(新潟)

住所:〒943-0823 上越市高土町3-1-15 電話:0255(25)3498 FAX:(25)8259
設立:昭和38年9月
出資金:436万円 組合形態:同業種同志型組合 地区:上越市
主な業種:建設関連業種 組合員:113人 組合従業員:4人

職業訓練校の併設により、高度技能者を養成

小規模建設関連企業を組織化し、木造建築に関係した技能習得のための職業訓練校を併設。技能士資格取得においても高い合格率を誇り、地域での評価も高まっている。

事業の背景

当組合の構成員は、零細な建設関連企業の集まりであり、大手企業に対抗して顧客の信頼を得るには技術の高度化が不可欠と考え、昭和34年、優秀な技能者を養成するため共同職業訓練所をスタートさせた。その後、多様なニーズや高度技能の必要性から訓練内容や対象者の拡大を進め、県認定職業訓練校として認可を受けるに至った。昭和45年、職業訓練法の改正により職業訓練法人上越職業訓練協会を設立。組合と分離して訓練機関の運営にあたることとした。組合は、この事業を通して地域における業界の認知度を向上させ、また若年技能者の確保にも有効であるとの期待をもって取り組んでいる。

事業活動の概要

現在、上越人材ハイスクールと上越地域職業訓練センターの2つの訓練機関が運営されており、それぞれ市あるいは雇用促進事業団が設置母体となっている。上越人材ハイスクールは設立から40年近く経ち、その過程では、時代やニーズに即応したカリキュラムにより、実務に直結した教育システムを確立してきた。管理は、当組合員が役員の多数を占める上越職業訓練協会が行っており、組合員のニーズを反映した運営が行われている。最近は、コンピュータ等の新分野あるいは周辺技能に対する訓練ニーズが増加してきており、組合としてもCADやコンピュータによる積算の合理化、あるいはネットワークやマルチメディアの活用についても考慮する必要性が出ている。

成  果

平成9年度は、延べ3、614人が受講し、現在では全国でも有数の職業訓練校として地域に定着している。技能検定の合格率も75~95%を誇り、多数の資格取得者を輩出してきた。また、受講生の実技指導に際しては、営繕工事事業として組合が受注した建築工事に実習として参画させることでより効果的な指導が行え、組合としても工事施工の面から大きなメリットが得られている。今後は、後継者対策としての経営者教育などもカリキュラムに含め、育成に力を入れて行く計画である。

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