●人材養成

川崎建築業協同組合(神奈川)

住所:〒210-0804 川崎市川崎区藤崎1-13-27 電話:044(244)4547 FAX:(244)2362
設立:昭和46年5月
出資金:85,284万円 組合形態:同業種同志型組合 地区:川崎市、横浜市
主な業種:建築工事業 組合員:721人 組合従業員:2人 専従理事:1人

技能者養成を37年間継続、技能訓練拡大を模索

昭和36年木造建築業者が技能者養成のため訓練校を創設し、その成果から46年に協同組合を設立。県・市の補助を受けて校舎を建設し、2年制課程を充実し、今後の発展の方向を探る。

事業の背景

戦後の復興期から高度成長期への移行に伴い京浜地区では建築需要が急増し、業界内では技能者不足が深刻化した。そこで、小規模の建設業者がその就業者の確保と技能者の養成を促進するため昭和36年に職業訓練校を設立し、夜間3年の木造建築課程を創設した。その後、受講者の増大、訓練内容の充実のため独立校舎建設が課題となっていたが、昭和46年協同組合を設立したことにより県、市の補助が受けられることとなった。組合が土地を取得し建物の建築を行ったことで、訓練内容の一層の充実を進めることが可能となり、昭和55年からは2年制で木造建築課程(毎週土曜日の日中に9時間の授業)を開設することができた。

事業活動の概要

木造建築の技能者養成は昭和36年から継続されている課程で、今年で37期生を迎えたが、前年の2倍近い17名の入校者があった。この養成課程は県の認定を受け、運営費の補助を得て実施しているもので、カリキュラム編成は県の基準に準拠している。しかし、訓練内容の充実・技能習得促進に資するため地域の建築特性や建築工法の進歩にも配慮して実践に役立つことを目指してカリキュラムを設定している。また、講師陣には若手を加えて年間700時間(座学190時間、実習510時間)の実践性の高い訓練活動を展開している。

成  果

木造建築課程は、これまで700名の卒業生を送り出しているが、地域内で建築業を継承している者、組合員事業の中核的技術・技能者となっている者の他、自ら建築業を創業して当組合に加入し組合活動の活性化に貢献している者など多彩な人材を輩出している。また、帰郷して郷里で創業し、地域経済の活性化に貢献している者も少なくない。組合は、建築工法の進歩や市場の変化に対応して「運営委員会」を設置して人材養成の方向を検討しその充実を期している。

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