●人材養成

千葉県電気工事工業組合(千葉)

住所:〒260-0014 千葉市中央区本千葉町4-4 電話:043(224)6086 FAX:(224)6087
設立:昭和40年10月 
出資金:447万円 組合形態:非産地型商工組合 地区:千葉県
主な業種:電気工事業 組合員:1,842人 組合従業員:3人

”やる気と努力、行動力“が企業の成長発展のカギ

経営の要素は、人・物・金の3つに最近では情報が加わり4要素といわれるが、このうち、最も重要な経営資源は人材。”やる気と努力、行動力“に富んだ人材の確保と育成が企業の発展のカギである。

事業の背景

バブル経済崩壊後の長引く景気低迷により経営環境の悪化は、受注競争の激化と完成工事高の伸び悩みを招き、人件費の増加などによる工事原価、一般管理費等の上昇で、収益構造は急激に悪化している。しかし、電気設備のハイテク化、社会的ニーズの高度化、多様化が進展するなか、小規模企業が多い当業界は技術的にも経済的にも対応しきれない事態に直面しているのが現状である。

こういった状況に対応するためには、技術・技能の向上、新技術の習得、機械設備、材料に対する知識情報を身につけ、施工の合理化、標準化、専門化を図り、技術・技能の向上と施工管理の適正化を図ることが必要であり、人材養成事業の重要性は高まっている。

事業活動の概要

組合の目的は、資格事業の改善発展、経営の安定合理化にあり、事業内容も組合員の指導教育・調査事業等が上げられる。人材養成事業のなかでも最も効果をあげているものとしては、第二種電気工事士受験準備講習会があげられる。この研修は昭和46年から毎年実施しており、筆記試験準備講習(2日間)と技能試験準備講習(1日間)の二種類があり、それぞれ従業員を対象とした研修で平成9年度の参加者は各200人であった。また、平成5年度から実施している「建防災によるトップセミナー」は、経営者を対象とした半日の研修であるが、平成9年度の参加者は40名であった。この2つの人材養成事業は、組合員の指導教育事業の中核となっている。

成  果

第二種電気工事士受験準備講習会は、毎年8名程度の第二種電気工事士合格者を出しており、本事業に対する組合員の期待と評価は高い。受験準備講習会や建防災によるトップセミナーによって、組合員企業の技術・技能の向上と経営の効率化、近代化を進めることができた。また、業界の近代化に貢献し、企業体質の改善と営業技術の拡大・向上をもたらし、電気設備のハイテク化の急速な進展と社会的ニーズの高度化・多様化に対応した組合員の技術の向上と経営の近代化に多大の成果があった。

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