●人材養成

栃木県自動車整備商工組合(栃木)

住所:〒321-0169 宇都宮市八千代1-4-11 電話:028(658)1988 FAX:(658)9570
設立:昭和49年8月
出資金:6,161万円 組合形態:非産地型商工組合 地区:栃木県
主な業種:自動車整備業 組合員:1,490人 組合従業員:17人 専従理事:1人

整備技術の向上と経営の基礎づくり

自動車整備工場の経営のポイントは技術力とサービスの提供であり、この整備技術の向上と組合員事業所の経営の基盤を強化するため、人材養成事業を展開し成果をあげている。

事業の背景

従業員の資質向上、特に国家資格である整備士(二級・三級)取得を通じての技術力の向上に加え、最近では、技術革新に伴う新機能の取扱いを熟達させる必要性が高くなっており、これらに対応すべく国のすすめる知識集約化事業に参加し、昭和52年より人材養成事業を展開することとなった。

事業活動の概要

人材養成事業は、整備技術の向上と整備工場の経営力強化を実現するための重要な事業である。そのため、事業実施にともない高度化資金の導入で研修施設(教室)を建設し、同時に教育事業実施のため、常設の教育委員会を発足させている。また、組織的に人材養成事業を展開するために、事務局に担当部署として教育部を設け、専任職員による指導体制を確立した。

組合では、教育方針を次のように明確に打ち出している。①社会人及び技術者としての誇りを持たせる②実物展示または実習による学科理解力の向上を図る。③教育の実をあげるため講師の講習技術の向上を図る④整備士合格率の向上を図る。以上の方針に基づいて、教育部が中心となり講師陣と連携をとり、研修カリキュラム・日程・講師等を決定し実施している。研修内容は、一般訓練(新人訓練、初級訓練、中級訓練)、特別訓練(検査員講習、実力養成講座、整備技術研修等)及び自動車整備振興会からの受託講習であるが、なかでも特に、自動車整備技能認定(学科)試験の受験者を対象とする実力養成講座は、①模擬テスト及び解説で合格のための傾向把握と対策を実施②講師は人材養成専任指導員及びディーラー等の外部委嘱講師③模擬テストは年度別に出題傾向を研究し独自に作成、等により組合員からは定評がある。

成  果

人材養成事業の成果としては、①整備技術の向上と整備工場の経営力強化②従業員等の資質向上が実現したことである。これによりユーザーからの信頼を得て、組合員事業所及び当業界の発展に大きく寄与している。組合で行う実力養成講座受講者の整備士試験合格率は70~80%で全国平均の50%をはるかに上回っている。

目次に戻る