●資源・環境・リサイクルに対する取り組み

協同組合山梨中部リサイクルセンター(山梨)

住所:〒409-3814 山梨県中巨摩郡玉穂町町之田103 電話:0552(74)6010 FAX:(74)6010
設立:平成9年5月 出資金:92万円 組合形態:同業種同志型組合 地区:甲府市他5町
主な業種:再生資源卸売業 組合員:8人

リサイクル社会に貢献するため、ごみの再資源化を促進

リサイクル法が施行され、資源の有効利用を図る社会的要請が高まってきた。当組合は指定品目の他、家電製品やバイク等の回収を行い、再生資源化の一端を担っている。

事業の背景

従来、組合員は古紙を中心にしたちり紙交換を主たる事業に生計を営んできた。ところが、地球規模での環境保全の意識の高まりの中で、古紙の回収が行政を始め、市民レベルの活動の中で大いに進んでいった。そのため、流通在庫は膨れ上がり、古紙の回収はビジネスとして成り立たなくなってきた。
また、平成9年4月にリサイクル法が施行され、ビン、缶、ペットボトル、紙パック等の7品目が指定品目になり、分別収集が市町村に義務づけられた。これを機に、組合員である零細業者が共同して、リサイクルルートの一翼を担えるよう規模のメリットを発揮するために協同組合を設立した。指定品目とともに粗大ごみの家電製品やバイク等を再生資源として販売する事業を目指したのである。

事業活動の概要

当組合は、廃棄された家電・金属等の回収にあたる7名と古紙等の回収をする1名の零細再資源卸売業者で構成される小規模組合である。
現在のところ、市町村にあっては、指定7品目の分別収集に十分対応できているところは少ない。そこで、当組合では住民と市町村の負担軽減ができるように、効率の良い方法を提案して請負うことを目指している。また、組合員個々の扱い品目である鉄・金属製品である粗大ごみの収集の共同事業化を図り、市町村や事業所からの受注の獲得を目指している。当組合は、これら収集された廃棄物を分別して再資源化するため、専門処理加工業者等に販売している。

成  果

①共同受注事業は、地方自治体より不法投棄のごみの片づけ、粗大ごみ収集と事業所の有価物収集を請負うことができた。②組合サポート事業は、組合員が手がけている地方公共団体の資源ごみの収集業務を組合が引き受け、その他の組合員全員が出労という形で実施した。③教育研修事業は、理事3名が、リサイクル法に関係したペットボトルのリサイクル講習会に参加し、知識・技術を学び組合員に情報提供をした。これらのことにより組合員の意識の高揚が図られた。今後は、リサイクル法の指定品目が拡大され、ビジネスチャンスの増加が見込まれるなかで、営業力をつけて受注の獲得を目指すことが期待される。

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