●資源・環境・リサイクルに対する取り組み

山梨県冷凍空調設備事業協同組合(山梨)

住所:〒406-0853 東八代郡境川村藤垈6865 電話:0552(66)5644 FAX:(66)2935
設立:平成5年8月
出資金:150万円 組合形態:同業種同志型組合 地区:山梨県
主な業種:冷凍空調設備工事業 組合員:30人 専従理事:1人

フロンガスの回収・再利用に取り組み環境保全に貢献

オゾン層の破壊等環境問題に関わりを持つ当組合は、廃棄されるフロンガスを回収し、再利用していくことを共同事業としている。啓蒙活動を通して成果を上げつつある。

事業の背景

オゾン層の破壊や地球温暖化の原因とされる冷凍・空調機の廃棄によるフロン問題に組合員企業は直接関わりを持っている。地球環境の保全が21世紀に向けての世界的課題となる中で、フロンの回収は当組合に課せられた社会的役割である。しかしながら、回収及び破壊に伴う費用は、最終使用者の負担となっているので、回収率は思うように進んでいない現状がある。

事業活動の概要

フロンを回収して破壊することが原則であるが、設備工事業という業種特性から、特定フロンの一部を除いて回収して再利用するということを目標に共同事業を実施している。平成9年度においては、フロンの回収は約300㎏であったが、平成10年度は1・2tという高い目標を掲げている。
また、フロンに替わる新冷媒の導入や省エネルギー化の新機種の開発・普及にも取り組んでいる。平成10年9月16日(国際オゾン層保護デー)から官民一体で取り組む組織(山梨県フロン回収協議会)が主体となって、本格的にフロン回収をすることになった。当組合は当然、中心的役割を担う一員として、一つの回収処理システムを預かることになった。今後は、啓蒙・PR活動を積極的に展開することができると思われるので、業績は上がると期待されている。

成  果

1.任意のグループによる協業化
零細の組合員企業は、気心の知れた組合員同士が連携しあって、技術・労働力・物品等を融通し受注物件にあたっている。組合員間で、技術力に格差がある現状を協業化という技術交流を通して、技術レベルの向上を図り改善している。
2.PR活動の推進
当組合の事業活動を広く知ってもらうために組合活動のシンボルとしてのポスターの募集を行っている。組合員の関係者を通しての子供を対象としたものである。当組合のイメージの向上とフロンの回収の啓蒙に役立っている。

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