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●資源・環境・リサイクルに対する取り組み
住所：〒943-0841 上越市南本町1-6-45 電話：0255（26）1455 FAX：（26）1678
設立：平成６年７月
出資金：300万円 組合形態：同業種同志型組合 地区：上越市他２市３郡
主な業種：家具装備品製造業 組合員：15人 組合従業員：２人 |
間伐材の利用と自然塗料で環境に優しく安全な木製品を製造
間伐材を素材とした家具建具の製造販売を通して山林を守り、自然環境の保全に貢献。また製品は無公害の自然塗料を使用し健康にも配慮。行政や関係団体から地域経済活性化や環境保全に関する賞を受けた。
事業の背景
大部分の工業製品と同様に、価格だけで価値を評価する家具、建具が増加している。シックハウスの危険性が指摘されているが、安全性が明確でない製品が市場にあふれている。「消費者が求める安全で環境にやさしいものをキチンと提供したい」、このためにもっとも相応しいものが杉間伐材使用の家具、建具であり、山林保育にも貢献できると確信を得た。しかし、組合員の取扱い製品は建具が主体であり家具はほとんど扱ったことがなく、しかも、杉の間伐材（小径木）を利用した家具製造の先例はなかった。こうした技術的な不安とこれが売り物になるのかという疑問を抱きながらの出発であった。
事業活動の概要
荒廃している山林（杉人工林）を守り、環境保全に貢献するため、間伐材を利用した家具建具を製造販売している。また、健康を守るということから製品は無公害の自然塗料を使用している。間伐材の確保と乾燥工程、強度の技術面を克服し、現在開発した製品は、小学校向けの学習机・椅子、一般家庭用の机、椅子、ドア等である。消費者の評価は徐々に高まっており、売上高も年々増加している。当該製品には認定シールを添付し、販売代金の一部を森林保全基金としてＮＰＯ団体に寄付している。また、これまでに知り合った林業者、森林組合、自然志向の中小工務店、環境や健康問題を考えるＮＰＯや行政等と緊密なネットワークを作り、定期的な情報交換を行っている。
成 果
活動に取り組む中で、間伐放置（切ったまま山に捨てておく）や未間伐で山林の破壊が引き起されており、経済効率だけで価値評価をする低価格の輸入家具は健康を無視した塗装がされていることがわかった。また、健康や環境を見据えた製品こそ消費者が真に求めているものであると実感できるようになった。このことが自信を持ってこれからの経営に邁進できる力強い理念となり、木工職人としてのプライドの持てる製品になり得ると組合員が認識するようになったことが最大の成果であった。
これらの活動に対して、６月に長岡市の（協）新潟県異業種交流センターから地域活性化大賞を受け、７月には地元の上越市（全国でもユニークなＩＳＯ１４００１取得市）が、環境保全をベースに地域活性化を目指す活動団体に贈る第１回上越市環境大賞奨励賞を受賞した。
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