●資源・環境・リサイクルに対する取り組み

協同組合ヒューメックス(神奈川)

住所:〒220-0011 横浜市西区高島2-12-6(株)キューアイ内 電話:045(441)8591 FAX:(441)8592
設立:平成7年3月
出資金:400万円 組合形態:融合化組合 地区:三浦市、横浜市
主な業種:ビデオ機器製造、産業ロボット製造業他 組合員:4人

画像を利用した廃棄物の高度選別システムを開発

劣悪な作業環境で行われている混合廃棄物の選別作業を安全、衛生面から改善するため画像を利用してマニプレータに廃棄物の選別作業を行わせる高度選別システムを共同開発した。

事業の背景

生活が豊かになり多様化するに伴い、家庭から出る不燃ゴミもビン、缶、ペットボトル、プラスチック類と多様になり、量的にも増大するなど廃棄物の減量と再利用は社会的課題となっている。しかし、不燃ゴミの選別作業は人手に頼るほかなく、劣悪な作業環境で行われていることから、安全衛生面での改善が懸案となっていた。そこで、廃棄物処理プラントの設計業者、ビデオ機器製造業者等異業種の4社が共同で、画像を利用した選別システムを開発することを目的として組合を設立し平成8、9年度に補助金を受けて開発に取り組み、高度画像選別システムを開発した。

事業活動の概要

廃棄物リサイクルプラントで最も重要なのは選別作業であるが、この開発にあたって、組合員の社長グループの会合では開発の方向性を決め、研究開発の実務は技術者・研究者グループ(組合員各社から1~2名の技術・研究者が参加)が月平均2回の研究会を行って開発を進めた結果、平成8年度にはベルトコンベアー上の廃棄物の形状、色の判別や制御等の「要素作業」に関する開発を行い、9年度には「システム」の開発を行うことができた。
開発費用は融合化開発促進事業補助金と組合員から徴収する研究開発賦課金によってまかなっている。

成  果

平成9年度には、ベルトコンベアー上の混合廃棄物の選別を廃棄物から隔離されたオペレーター室で画像を確認しながら指示を出しマニプレータ(ロボットアーム)に選別作業を行わせる高度選別システムを完成させた。また、平成9・10年と連続して廃棄物処理展(ビッグサイト)に出展し評価を得ている。現在、中部地方の自治体のリサイクルプラザに採用が決まった他、各地のリサイクルプラントや生産工場等からの引き合いもあり、研究開発の成果が実りつつある。

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