●資源・環境・リサイクルに対する取り組み

大曽根商店街商業協同組合(神奈川)

住所:〒222-0003 横浜市港北区大曽根1-21-12 電話:045(543)9399 
設立:昭和52年8月 
出資金:165万円 組合形態:商店街組合 地区:横浜市港北区大曽根町・樽町
主な業種:小売業・サービス業他 組合員:31人 組合従業員:1人

環境に優しい街づくりとスタンプ事業の連動で活性化

「過剰包装を少なく、ゴミを減らし、環境に優しく」を組合方針とし、消費者に布製の買い物袋を配り、環境意識の向上のため買い物袋利用とスタンプ事業を連動させて活性化を目指す。

事業の背景

大型店の出店等により経営環境は厳しくなり、組合員も減少しているが、商店街の存続を図るため様々な事業を展開している。近年は市の推奨する省エネ、リサイクルの運動に参加し、環境問題を商店街活動として採用することにし、「過剰包装を少なく、ゴミを減らし、環境に優しく」を組合方針に定めた。また、平成9年には「中小商業活性化事業」を実施し、「過剰包装を少なく、ゴミを減らし、環境に優しく」という組合方針の実現のため、組合のロゴマーク策定とロゴマーク入り布製「買い物袋」の作成を行い、商店街利用者に配布することとした。

事業活動の概要

包装の簡素化によってゴミの減量を進め、組合員・消費者の環境意識を高めるためにロゴマークを入れた買い物袋を作成したが、これを商店街活動本来の事業である「商店街の活性化」に結びつけるため、スタンプ事業と連動させることとし、買い物袋を持った消費者が組合員から買い物をする場合はスタンプを2倍にするサービスを行っている。
平成9年度の買い物袋の作成費用は中小商業活性化事業の補助金を一部充当することで、利用者に無償で配布することができ、成果をあげることができた。この買い物袋は大変好評で消費者からの要望もあり、平成10年度は自己負担で作成した。これを有償(一枚500円)で配布している。

成  果

買い物袋の配布によって、顧客の方から「買い物袋があるから個店の包装は不要」であるとの申し入れがあったり、組合員の中からもゴミの減量について検討を始めるなど、消費者・組合員の双方に環境意識の向上が見られ、ゴミ減量に貢献している。さらに、買い物袋と連動したスタンプ2倍サービスの実施により、スタンプ券の売上高が前年度より16%増加するなど成果が上がっている。
スタンプ事業の活性化とこれら事業を取り組む中において、組合員の事業への協力度も高くなり、平成10年度には「大曽根シニアネットワーク構築事業」をスタートさせるなど組合活動は着実に活発化してきている。

目次に戻る