●資源・環境・リサイクルに対する取り組み

協同組合行田クリーンパック(埼玉)

住所:〒361-0016 行田市藤原町1-27-3 電話:0485(54)1462 FAX:(54)1464
設立:昭和46年12月 出資金:3,287万円 組合形態:異業種連携組合 地区:行田市他4市2町2村
主な業種:繊維製品製造業他 組合員:230人 組合従業員:8人 専従理事:2人
施設の名称:共同受託処理施設 所在地:組合に同じ

産廃の中間処理からリサイクルへ、そしてシンクタンクづくりへ

活路開拓ビジョン調査事業を実施。中間処理事業から脱却してリサイクルへと活路を見いだす。同時に、世界標準のISO14000シリーズへの対応を中心とした産廃のシンクタンクづくりへの方向が定まった。

事業の背景

急速な環境への意識の高まりから、年々最終処分地(埋め立て又は焼却)が減少しており、深刻な最終処分難に加え、処理料金も高騰してきており、中間処理業者としての行き詰まりを見せていた。そこで、活路開拓ビジョン調査事業を契機に、組合の今後のあるべき方向と目標を模索することになった。その結果、中間処理から環境対応型のリサイクルへと転換を図るため、特に、廃棄物の内容(廃プラスチック類の割合が多い)から考えて、固形燃料化リサイクルの可能性を追求すると同時に、組合及び組合員事業所とともに、世界標準としてのISO14000シリーズへの取り組みを開始することとなった。

事業活動の概要

固形燃料化リサイクル事業を視野に入れて「行田南部工業団地進出検討委員会」を設置し、毎月一回程度の委員会を開催している。埼玉県企業局による開発であることから、県の意向を踏まえて、刻々と変化する外部条件、特に地元及び周辺地域の反対運動などの推移を見ながら、進出に要する資金調達までを含めて可能性を追求しようとしている。また「環境管理・監査制度対応委員会」を設置し、ISO14000シリーズに関する組合員事業所への啓蒙、取組相談の仕組みづくり、セミナー等の開催、組合員事業所における廃棄物の減量化とリサイクルへの支援などについて、具体的な方策を検討している。ISO対応については、既に認証を受けている組合員事業所も8社あり、ISOセミナーでの講師役を務めている。

成  果

単なる中間処理業務だけを行っていた組合から、産業廃棄物に関して幅広く対応できる組合へと変身を図りつつある。行田南部工業団地進出による固形燃料化リサイクルへの取り組みの方向が見えてきたことや、ISO14000シリーズに関する組合員事業所の様々な参加・対応のリード役が果たせるまでに組合としての体制が整ってきたこと、様々な組合活動を通じて組合員事業所における産廃の減量やリサイクルへの取組が進んでいることなど、確実に成果があがってきている。具体的には、行田商工会議所と共催で、ISO14000対応の環境・リサイクルに関する講演会を開催している。

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