●資源・環境・リサイクルに対する取り組み

栃木県廃アスファルトコンクリート処理再生協同組合(栃木)

住所:〒321-0416 河内郡上河内町大字高松字深沢1007-1 電話:028(674)2199 FAX:(674)4894
設立:昭和60年9月 出資金:1,410万円 組合形態:異業種型組合 地区:宇都宮市他2町
主な業種:土木工事業他 組合員:29人 組合従業員:10人 専従理事:1人
施設の名称:廃アスファルト及び廃コンクリートクラッシャープラント 所在地:組合に同じ

工事廃材再生処理で組合員企業も活性化

組合員の受注現場で発生するコンクリート廃材及びアスファルト廃材の再生処理を実施。この資源リサイクル事業は社会に貢献しており、組合員事業にも効力を発揮している。

事業の背景

組合員の多くが土木工事関連の中小企業者であり、組合員が受注した道路工事等により発生する産業廃棄物(コンクリート廃材及びアスファルト廃材)の処理に苦慮していた。当時、栃木県内には中間処理業者もなく、資源リサイクル事業の将来性が明るいことも考慮して、事業協同組合を設立し、コンクリート廃材及びアスファルト廃材の再生処理(リサイクル)に関する共同事業に取り組むことになった。

事業活動の概要

主として、組合員企業の工事現場で発生したコンクリート廃材及びアスファルト廃材を組合に搬入し、組合は処理費としてトン当り500円~700円を受領し、運賃は搬入業者である組合員が負担している。組合に搬入された廃材は、組合の再処理共同施設で再生処理され、リサイクル製品である再生クラッシャーランを製造している。再生クラッシャーランは、公共事業等で一定量の使用が義務づけられている関係で、組合員企業等に販売され再使用されている。組合では、トン当り470円で販売しており、納品時の運賃についても搬入等と同様に組合員の負担としている。

成  果

資源リサイクル事業として社会に大きく貢献し、組合員事業にも重要な役割を果たしている。特に、組合員が工事を受注する際に、工事現場で発生するコンクリート廃材及びアスファルト廃材の適正な処理ルートを持ち、かつ、その廃材が再生処理(リサイクル)されることで、社会的に高く評価され、非組合員(他社)との差別化にも役立っている。本事業は、事業協同組合による共同施設運営事業のため操業許可も容易に受けられ、大規模な再生処理工場の建設も可能となり、廃材取扱量の確保もリサイクル製品の販売も比較的スムーズに予定数量を達成できた。また、資源リサイクル法が制定され、資源リサイクルの重要性が社会的に認知されたこともあり、当組合の再生処理(リサイクル)事業が、社会的に高い評価を得られるようになったことも大きな成果である。成功の最大要因は、再生処理事業を協同組合設立による共同施設事業として運営した点にある。

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