特集2

和と輪で築いた半世紀
創意で挑戦、新世紀
第50回中小企業団体全国大会

第50回中小企業団体全国大会

徳島県 アスティとくしま
全国中央会と徳島県中央会との共催により、10月29日、「和と輪で築いた半世紀 創意で挑戦、新世紀」を統一テーマに、第50回中小企業団体全国大会が開催された。

徳島市

大会には、全国の中小企業団体の代表者4、400余名が参加、長野県からは137名の大勢の代表が参加され、長引く不況を克服するため、国に中小企業対策の強化を訴えることを決議し最後まで大会を盛り上げた。
なお、長野県中央会関係から参加いただいた皆様には、改めて御礼を申し上げます。
長野県参加者1 長野県参加者2

当日は、来賓として、与謝野馨通商産業大臣(代理保坂三蔵通商産業政務次官)、中川昭一農林水産大臣(代理西藤久三農林水産大臣官房審議官)、甘利明労働大臣(代理青木功労働大臣官房審議官)をはじめ、各政党代表および政府系金融機関の役員、地元の関係諸機関等々の代表多数が臨席された。
大会では、中小企業施策に関する17項目(後記のとおり)の議案が上程、
意見発表として
○「強力な景気対策の早期実施並びに中小企業対策予算の大幅増額について」
○「中小企業の金融並びに税制の抜本的充実について」
○「組織化対策の強化並びに組合制度の見直しについて」の3項目があり、それぞれ行政に対し中小企業対策の強力な推進と改革を要請し、決議および大会宣言がなされた。

続いて優良組合等の表彰が行われ、長野県からは優良組合として次の3組合が表彰された。

○協同組合長野輸送センター
  理事長 佐 藤 久 夫 殿
○上小木材協同組合
  理事長 小 山   登 殿
○大北骨材事業協同組合
  理事長 金 森 次 郎 殿

改めて受彰の栄に際しお祝いを申し上げます。

なお、中央会優秀事務局専従者として次の職員が表彰された。

北村保(中信事務所主査)

続いて殿岡茂樹中小企業庁次長から中小企業施策に関する所見が述べられた。

最後に次回の第51回中小企業団体全国大会は、沖縄県で開催されることに決定し、大会旗が引き継がれ盛会のなか閉会した。
「第51回中小企業団体全国大会、開催日:平成11年10月14日(木)」

表彰された県内優良組合

協同組合長野輸送センター

長野市東和田832番地
代表理事 佐藤久夫
設立 昭和49年12月2日
組合員数 32人
主な事業 高速道路料金別納事業・学校給食委託事業・教育情報事業

上小木材協同組合

上田市大字芳田1818番地1
代表理事 小山 登
設立 昭和35年4月11日
組合員数 49人
主な事業 共同購入事業・共同金融事業・教育情報事業

大北骨材事業協同組合

大町市大字大町2811番地1
代表理事 金森次郎
設立 昭和45年10月21日
組合員数 16人
主な事業 共同購入事業・教育情報事業

第50回中小企業団体全国大会全国大会に参加して

〔東信地区〕

海野町商店街振興組合専務理事 小泉洋平
大会の次第前に、徳島の阿波踊りの壮観さを見せていただき感激しました。
来賓の中では、代理者の多いのが気になりました。特に中小企業庁長官が出席できなかったのは残念です。
なお大会自体は、もう少し時間を短くして、1時間か1時間半ぐらいが適当かと思います。長時間やっていると、席を立つ人も増えて、あまり感じがよくありません。
「和と輪で築いた半世紀 創意で挑戦、新世紀」のテーマのもともっと中小企業者が手を取りあって、相互扶助精神のもとに、戦後最大の不況を乗り切っていかなければと強く感じました。

〔中信地区〕

大北骨材事業(協)理事長 金森次郎
初めて参加した全国大会の規模の大きさと大会会場の施設の立派さに驚くとともにこれだけの大きな大会を企画運営された大会関係者はさぞ大変なことであっただろうと思いました。
「和と輪で築いた半世紀 創意で挑戦、新世紀」の大会テーマのもとに結集した全国中小企業団体の団結力の強さを内外に示した第50回の意義ある大会であったということを強く感じました。

〔南信地区〕

長野県プリント回路工業(協)理事長 牛山今朝治
明石海峡大橋開通により、京阪神経済圏と陸続きとなり、新たな事業機会の期待に沸く徳島にて、「和と輪で築いた半世紀 創意で挑戦、新世紀」の大会テーマのもと、5千余名の中小企業者を全国から集め、また政官界及び金融界等から多数の来賓を仰ぎ、全国大会が挙行された。未曾有の経済危機の最中でも有り、決議案及び宣言案に、出口を模索する中小企業者の切実な希望が列挙された。経済構造の変革による中小企業の再編成が今起きているわけで、国家経済の大本を支える中小企業者並びに農業者の新たな経済構造へのソフトランディングが最重要課題だと信じる。ご来賓各位には、ご事情は拝察申し上げるが、大会に最後までご臨席賜り、中小企業者の切実な声を、施策にお酌み取りいただきたい。
ご多忙の中、参加頂いた南信事務所傘下各協同組合の皆さん、並びに中央会関係者各位に、厚く御礼申し上げる。

〔北信地区〕

利根川歯車協業組合理事長 南澤寛
心配された天候がやっぱり思わしくなく、広島空港は雨と霧で視界が悪く、大変スリリングな着陸でした。フェリーで大三島に渡り、旅館かわせみに着きホッとしました。
次の日は快晴に恵まれ、フェリーで四国に渡り高松にて宿泊し、次の日徳島にて大会に参加致しました。「和と輪で築いた半世紀 創意で挑戦、新世紀」のスローガンのもと、大会は盛会でした。私共もこれから創意で、新しい21世紀に挑戦しなければと、決意を新たにした処です。ただ大会の途中から、政治家の皆さんがつぎつぎ退席されるのを目にして、何か淋しさと、不安を感じたのは私だけでしょうか。この不況の中であえいでいる私共中小企業の事を、どうとらえているのかと心配になりました。政府にこの中小企業のいろいろの要望に、本腰を入れて取り組んで欲しいと、切に要望いたします。
毎年、全国大会の開催にあたり、本県の参加者を代表して、県内4地区の方より、大会参加の素直な感想文を寄せていただいている。
以前より、開催方法を巡っての意見が寄せられていたが、特に、今回は代表の方を含め、厳しい意見が多かった。
全国大会のあり方については、再検討する時期に来ているのではなかろうか……。

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