4.水引業界の現状と課題

現在、国内で生産される水引の約7割は飯田で作られ、残りの約3割は四国等県外で作られている。材料の和紙は主に四国から運ばれており、業者によっては自社で紙ひもに加工しているところもあれば紙ひも作りは他社に外注しているところもある。水引の製造は紙ひも造りから染色の段階までほとんど機械化が進んでいるが、細工そのものは現在でも手作業である。

水引生産高の推移
飯田水引の生産高はグラフのとおりの推移であるが、最近はほぼ横ばいである。
元結は現在では大相撲の力士や花嫁さんのかつら、時代劇のかつら等にわずかながら需要があるのみで、機械化も一時検討されたが、それに見合うだけの需要がなく、現在も手作りである。
最近では、少子化による結婚式そのものの減少や、結婚に関する若者の意識の変化により、水引の需要は年々少なくなっている。

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