B−20三重県酒造協同組合連合会(三重県)
■所在地:〒514-0007津市大谷町141番地の4■電話番号:059-226-2297■FAX番号:059-226-5631■組合員数:53人■出資金:112万円■昭和25年4月■地区:三重県■主な業種:酒類製造業■組織形態:同業種網羅型組合■組合専従者:5人■専従理事:1人■URL:http://mie-sake.or.jp/

新酵母開発による低アルコール酒商品化への取組み
日本酒離れが進む中、若者と女性という従来あまりターゲットとしてこなかった層に対応した低アルコール酒を商品化しようと新酵母開発に意欲的に取組む
■背景と目的
県産の酒出荷量は、昭和48年に比べ68.8%減少し、平成9年には8,629klとなっていた。また、県内の酒類消費量に占める県産酒の割合は、30.4%に止まっていた。このようなことから、県産酒の県内消費に占める割合を高めるとともに、清酒の消費層の拡大と新しい消費者を掘り起こす新たな酒を開発する必要があった。そこで、製品の多様化・高品質化、女性・若者市場の開拓及び清酒需要の通年化などに対応した個性的な地酒を造り出すこととした。

■取り組みの内容
消費者ニーズ調査、先進事例調査など市場調査を実施した結果、新酵母を使い、「爽やか、さっぱりとした」、「果実酒のように飲みやすい」低アルコール酒を開発することを決め、それに適した酵母の開発を行うこととした。そして平成14年12月、アルコール分は少ないが、果物のような香りがして、酸味のある清酒ができる新しい酵母の開発に成功した。この酵母については、連携先の三重県工業技術総合研究所で特許出願を行っており、既に3社が新酵母による試験醸造を行い、15年8月に試飲を行うまでになっている。

■成果
所属員全体に低アルコール酒など新商品への開発意欲が高まり、近年中に、新タイプのお酒が続々と誕生することが予想される。