B−3 上野台堆肥生産協同組合(秋田県)
■所在地:〒019-2201仙北郡西仙北町円行寺字野崎21-1■電話番号:018-826-1616■FAX番号:018-826-1565■組合員数:5人■出資金:4,000万円■設立:平成13年7月■地区:秋田市、横手市、大曲市、西仙北町■主な業種:産業廃棄物処理業■組織形態:環境対応型組合■組合専従者:3人

都市・農村廃棄物のリサイクルで環境保全を推進
下水道有機質汚泥と畜産廃棄物とを融合発酵させ有機質肥料(コンポスト堆肥)を生産・販売。地域社会に還元し、地球環境を守る循環型システムを推進する
■背景と目的
現在、下水道汚泥は焼却による埋立処理が主流となっているが、当組合では15年程前から下水道汚泥がコンポスト(堆肥)としてリサイクルできることを認識し、調査・研究を行ってきた。化学肥料に代わる肥料として、汚泥コンポストを使用することで、地球環境の保全につながること、将来の循環型社会において、廃棄物の有効活用がビジネスチャンスになることから、下水道汚泥のリサイクルを事業化することとなった。

■取り組みの内容
平成元年から下水道汚泥の有効利用を目的に、コンポスト(堆肥)の生産施設建設のための基礎調査を続け、平成10年11月から11年1月にかけて、全国でも例のない牛糞と下水道汚泥を使った融合発酵実験を行い、コンポストの生産に必要な高温発酵に成功した。この実験結果をもとに事業化を進め、生産施設建設のための土地の確保や地域住民との協議、各種届出等を行い、13年3月、県に正式に下水道汚泥の供給願いを提出、同年7月には、組合員6名により組合を設立した。また、平成13年度秋田県ベンチャービジネスステップアップ支援事業に採択され、商品化に向けたコンポストの研究開発を行った。さらに14年9月には、秋田県新事業展開資金総合支援型ベンチャービジネス支援等により、西仙北町にコンポスト生産施設を完成させている。加えて15年9月には、「あきたエコ&リサイクルフェスティバル2003」に出展し、有機質肥料のサンプル品を配布、コンポストのPRに努めた。

■成果
現在、平成16年1月の販売に向けて準備を進めているが、これにより、より一層リサイクル事業に弾みがつくものと予想される。