A−10 ニューファッションジュエリー協同組合(東京都)
■所在地:〒111-0042台東区寿4丁目6番5号■電話番号:03-3842-6847■FAX番号:03-3845-0783■組合員数:48人■出資金:576万円■設立:平成元年7月■地区:東京都、埼玉県、千葉県、三重県、京都府、大阪府、広島県■主な業種:装身具製造業等■組織形態:同業種同志型組合■組合専従者:1人

事業者団体間で手を繋ぎ、共同事業の拡大を目指す
事業の縮小や廃止に追い込まれている組合が多い中で、他の組合や地域外の団体、新聞社等と連携し合同見本市を開催。好評を得ている
■背景と目的
当業界は、景気の好・不況に影響されやすく、嗜好性の高い業界であるため、老舗と言われる企業であっても、顧客離れなどから容易に倒産に追い込まれるケースも多い。こうした状況下にあって、売上や構成員の減少に歯止めがかからず、運営面で苦悩する現状を打破するため、東京装身具工業(協)、大阪装粧品工業(協)、日本装粧品新聞社が取りまとめた業者と事業の共同化に取り組んだ。直面する問題を見る視点が同一であれば、共通した問題として、4団体が連携し、その解決に取り組んだ。

■取り組みの内容
共通する問題の最重要項目に「販売の促進」があがっており、4団体で協議した結果、“顧客との接点をどのようにし、どれだけ増加させていくか”など数点に絞られた。各団体が単独で開催している見本市の来客数が年々減少し、もはや限界にきていることから、単独での見本市を廃止し、4団体が合同で見本市を開催することとなった。当組合は、東京装身具工業(協)より独立した経緯もあるので、先輩組合に対し極力自然体で、フランクに、そして垣根を低くして、お付き合いをしてきた。こうした活動が、新しい企画案の作成時にもスムーズに取り組めた要因となっている。

■成果
平成15年6月に合同見本市を開催した結果、来場者は844社、1,481人で、単独開催時の来場者560社、927人を上回る実績をあげることができた。来場者より、同一会場で業界の全ての商品を下見できることの利便性が評価され、商談の効率があがったとする声も多い。また、経費の削減や契約の達成率にも貢献している。16年4月から、地場産業振興策として、台東区が閉校した学校をアクセサリーなどのファッション雑貨の若手デザイナーに貸し出すが、当組合も東京装身具工業(協)と「地場業者とデザイナー、研究者が出会い、互いに触発されること」を期待し、制度を利用する予定である。