D−10 岐阜婦人子供服工業組合(岐阜県)
■所在地 〒500−8853 岐阜市西問屋町11番地 繊維会館3階 ■設  立 昭和46年2月 ■出資金 121万円 ■電話番号 058−252−6651 ■FAX 058−252−7511 ■地  区 岐阜県 ■主な業種 婦人服及び子供服の製造・卸 ■組織形態 産地型商工組合 ■組合員数 234人 ■組合専従者 2人

岐阜ブランド「オリベスク」を確立し、共同SPAを構築
 組合が展開したブランドが、県が推進する岐阜ブランド「オリベスク」第1号として認定を受け、SPA型販売システムを導入、大型量販店への販路開拓に成功した。
■ 背景と目的
 アパレル業界を取り巻く環境は、各地の繊維問屋の弱体化により、消費者への販売に苦慮するなど、非常に厳しい状況にあった。そうした中で、岐阜を産地とするナショナルブランドを立ち上げることが、販路開拓への最良の道と判断し、ブランド確立を検討していた。同時期に、岐阜県では岐阜ブランド「オリベスク」を県内産品として、認定をし始め、組合の婦人服(フィオーレエイジ(花世代)と言われる50代のミセスをターゲットとした婦人服)が、第1号の認定を受けた。ブランド名である「オリベスク」は、県出身の安土桃山時代の茶人古田織部に因んだものである。

■ 取り組みの内容
 ブランド商品の販売戦略は、問屋を通さないSPA型販売システムを導入、販売拠点を大型量販店とし、大型量販店内に33u程度のコーナーを設けた。大型量販店にはない対面販売を採用し、各店に組合のファッションアドバイザーを配置することにより、他店との差別化を図っている。また、商品をコーディネートすることにより、更に付加価値を高めることにも成功した。

■ 成果
 現在は、県内の4店舗をはじめ、茨城、長野、愛知、三重など13店の大型量販店に直販コーナーを設けている。平成13年1月には、共同出資会社「(株)オリベスク」に移行するとともに、商品情報システムを導入、全国展開への基盤が整備されている。また、この岐阜ブランド「オリベスク」は、岐阜アパレル業界の注目度アップの一翼を担っているほか、組合員のこの取組みへの注目度・期待度も益々高まっており、自らが攻めの経営をし、現状打破することへの意識の高揚へとつながっている。