商店街活性化の一翼を担うべく昭和50年に始めたスタンプ事業も大型店の進出に伴う価格競争激化の中で、低迷を余儀なくされていた。それに代わる事業を平成5年頃から行政、商工会議所、地元金融機関等と3年にわたる研究をした結果、ICカード事業を立ち上げることになった。 ■ 取り組みの内容 カード事業の立ち上げに伴い、新たに「つれてってカード協同組合」を設立、システム構築に着手し、平成10年10月からカードシステムが稼動している。その後、カードを買物以外にも使えるように利用分野を行政、医療、福祉、交通等にも広げ、利便性を向上させてきた。その結果、カードが買物機能から生活の利便性提供機能へと変化、コミニュテイカード的な性格を持つに至った。平成13年度には、経済産業省の「IT装備都市研究事業・実証事業」の指定を受け、システムの全面改修を行い新鋭化を図った。 ■ 成果 現在、組合にホストコンピュータを置き、店舗用端末210台、携帯端末140台のほか、利用者に携帯用残高表示機1万5千個を配布しているが、利用分野の拡大と相俟って、近隣町村の利用希望が強く、飯島町、中川村を新たに組合の地区に加えた。カード発行枚数は2万5千枚で、世帯普及率は100%に近いものと推定される。「つれてってカード」発足当時の平成8年にはカード対象売上が約16億円であったが、平成13年度には20億円近くまで伸びている。 |