当組合は、定年後も電気工事の知識と経験を生かし、元気な第二の職業人生を送りたいと願っていた人々によって設立された。組合員は、全員九州電力の配電部門の退職者であり、電気工事士等の有資格者である。 ■ 取り組みの内容 組合では、電気設備全般に関する調査、設計、施工及び保守管理、電気機器(電気温水器等)の販売及び省エネルギー等の普及等を行っている。新聞記事を見たり、九州電力のOBから紹介された人から工事等の依頼を受けると、専務理事が担当者を割り振りする。作業者は組合所定の作業日報を提出、給料が支払われる仕組みである。組合設立後、地元紙に紹介されたことから、経験のなかった一般住宅の電気設備工事を数多く受注している。 ■ 成果 初年度の売上高は、当初計画の2割増を達成できそうであるが、利益は計画を下回る見込みである。組合員の参加率は比較的高く、新しい職場を得て生活リズムも変わってきており、生きがいを求めるという目的も達成しつつある。また、電力自由化等経済環境の変化を受けて、九州電力も合理化を図っており、縮小部門の外注先として組合が有望視されている。今後、経理部門を中心に後方部門を強化するため、事務員を新たに採用するとともに、作業従事者の日当アップ、理事手当の増額も予定しており、同業者との共存共栄を図りつつ、安定的かつ固定的な収入源を開拓・維持していくことにしている。 |