D−17 信州木曾の家協同組合(長野県)
■所在地:木曽郡上松町 ■設立:平成9年8月 ■組合員数:7人■出資金:1,400万円■地区:木曽郡 ■主な業種:製材業 木造建築工事業 木材卸売業 
■組織形態:同業同種志型組合 ■専従理事:− ■組合専従者:− 
■URL:http://www.kisohinoki.com/

木材住宅に賭ける製材産地企業の挑戦
 厳しい経営環境を打破するため、木造住宅建築に木材の高付加価値化の道を求めた製材産地の有志が大都市に展示用木造住宅を建設し、これを拠点に新しい挑戦を始めた。
 国有林依存度が高かった木曽製材産地は社会や経済の環境の変化のため厳しい状況下にある。これを打破するには木材の高付加価値化以外に方法はないと考えた業界有志7人は、その方策を木造住宅建築に求めるため組合を結成した。
 活動の第一歩は、大都市に展示用のモデル木造住宅を建築し、それを拠点に建築分野の開拓に当たることとした。適地として名古屋を選定し、65坪の土地を借用してそこに2,800万円をかけて48坪の展示用モデル木造住宅を建築するとともに販売活動の拠点としての整備を行い活動を開始した。しかし、ここまでの道のりは平坦ではなく、当初、産地全体に呼びかけたものの、計画が進むに従いリスクも見えてくるため1人、2人と賛同者が減り、最後は現在の組合員7人のみとなった。逆に、このことが組合員の団結を呼び後に続く事業をスムーズにしている要因ともなっている。
 この事業に関連した組合の建築受注は3〜4棟程度であるが、建築工事を除いた組合事業全体の業績が、木材の共同販売を含めても全体として6,000万〜7,000万円前後の規模となるなど、成果が出始めている。
 見落としてはならないことは、組合員が受注経験に基づいた住宅建築に関するノウハウを得たことが大きいことである。現に、これからの建築受注を活性化させるには製材業者以外に大工等その他建築に関連する業者との連携が鍵となるとの認識から、これら業者のコーディネート機能を高めようとしているのも経験から得たことである。
 また最近では販売促進のためインターネット上に充実したホームページを開設したが、これらの認識も経験を積んでのことである。
 今組合は厳しい環境の克服に向けて共同の力で新しいテーマへの挑戦を始めている。(図表等略)