B−4 群馬県鍍金工業組合(群馬県) |
■所在地:高崎市 ■設立:昭和45年8月 ■組合員数:69人 ■出資金:1,925万円
■主な業種:電気めっき業 ■組織形態:非産地型商工組合 ■専従理事:1人
■組合専従者:− ■連携先:群馬県工業試験場 群馬工業高等専門学校
■URL:http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/8388 |
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めっきスラッジフェライト装置の開発に成功
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工業試験場、 高専との産学官連携で有害な重金属を含むめっきスラッジを化学的に安定なフェライトにする装置を開発。
実証試験で良好な結果が得られ、 有害ゴミを資源化へ |
全国約2,500社のめっき業者から排出されるめっきスラッジの量は年間10万トンに達している。大部分のめっきスラッジは産業廃棄物処理業者に委託し処理されているが、一方で国際的に地球環境の保全と資源の有効利用の意識が高まるなか、
わが国でも産業廃棄物の削減と資源化に向けた法改正が整備されつつある。 めっき業界においても、
めっきスラッジの中間処理による減量とリサイクルによる有効利用が喫緊の課題となっている。
組合は平成4年度より、 群馬県工業試験場の指導を受け、 この課題解決に取り組んできた。
当初は、 スラッジを焼却処理して発生する焼却灰を 「ゆう薬タイル」等の製造に活用する方向で調査・研究を進めた。
その後、 群馬工業高等専門学校の小島昭教授より、スラッジを化学的に安定したフェライトにすることで有害物質の溶出を押えられ、再資源化の可能性も広がるとの指導・助言を得て、
「フェライト化とその有効利用」 をテーマに研究が継続されてきた。 こうした地道な努力が認められて、
平成9年度より中小企業総合事業団の委託事業として、 新明和工業株式会社とともに、
めっきスラッジのフェライト化装置を開発することになった。
3年間の研究 (総事業費150,000千円) は、 群馬工業高等学校や群馬県工業試験場の協力を得て行われ、
当初の目標どおりに、 めっきスラッジをフェライト化する技術及びフェライト化装置を完成させることができた。
実証試験の結果も良好で、 実用化に向けて大きく前進するとともに、 資源化されたフェライトは電波吸収材の原料としての用途開発などが期待される。
(図表等略) |
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