B−3 東北表面処理工業組合(宮城県)
■住所:〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 ■設立:平成9年8月
■出資金:非出資 電話番号:022-792-2332 ■FAX番号:022-792-2332
■組織形態:非産地型商工組合 ■地区:青森県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、秋田県
■主な業種:表面処理業(メッキ加工) ■組合員:40人 ■組合従業員:2人 ■専従理事:1人
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高度情報化社会に対応する企業・組合の構築
 需要の多様化、高品質化、さらには公害防止・環境保全への対応が大きな課題であり、広域にわたる同業者間の連携による情報交換、講習会・研修会等によりレベルアップを図る
■取り組みの背景
 当業界は、産業の空洞化に伴う過当競争が激しく、高品質、高精度、低価格を要求され、また、公害防止・環境保全に対する社会的ニーズはますます高まっている。従来は各県単位で個々の企業が対応してきたが、対応には限度があり、広域的な対応が必要となったことから、業界が一体となりパワーを結集するために、平成9年8月、組合を設立したものである。

■取り組みの内容
 組合員の企業体質の強化、公害防止・環境保全を目標に、各種の情報の収集・提供、さらには経営・技術講習会、研修会、セミナーを積極的に開催しレベルアップを図っている。
 情報収集(調査)・提供事業としては、大気汚染、排水汚染防止に係る資料を国・県、全国連合会等より収集し、また国・県との合同調査として「有害大気汚染物質調査」「排水処理指導調査」等を実施し、その結果を組合員に資料提供している。
 指導・研修事業としては、メッキ技術研修講座(15回)、公害防止管理者資格認定試験講習会、若手経営者との座談会等を開催した。さらにPRTR(化学物質管理促進)法のスタート、JIS認証、lSO認証取得のための準備に取り組んでいる。

■成果
 当組合は設立後日も浅く、東北6県(秋田県は未加入であるが、各種講習会・研修会、セミナー等には参加している。)と広域であり、組合事業の多くはソフト事業で計数的な評価は困難であるが、諸会議の出席、講習会・研修会等の参加状況より判断すると、組合事業に対する意識及び協力度合いは高い。
 業種間のコミニュケーションが円滑になったことで、情報の収集が容易となり、さらに講習会・研修会・セミナー等の積極的な開催により知識・技術の向上が果たされ、また国・県との合同調査等を実施するなど、組合員の認識が高まり公害防止・環境保全の気運が促進された。特に、QC管理の充実、JlS認証、さらにはlSO認証取得は社会の要請であり、組合としても大きな目標として着々と準備に取りかかっている。
 しかし、組合員問の格差の拡大化、経営者の高齢化、後継者不足が悩みであり、これらの問題解決も組合に課された大きな課題と思われ、さらに工場誘致も国・県等に協力するなど取引先の拡張にも努めている。