○事業の背景
資材の共同購入に端を発した地域の零細組合であったが、その後高速自動車道に関する共同利用事業への移行により中堅組合に成長し、さらに環境変化への対応力を強化するため、異業種交流事業に活動重点を移すことで、加入者が1都8県に広がる大型組合にまで成長した。異業種交流の目的は異業種企業による新製品・新技術の開発を通じて、新分野へ進出することにあるが、その過程で「知り合う」「学び合う」段階も必要になる。同組合は、この「学び合う」段階を積極的に活用し、「創り合う」段階に結びつけようとして企画・運営している。
○事業活動の概要
事業実施に際して、理事長の下に担当副理事長を置いている。さらにその下に実行部隊として「人材高度化推進委員会」を設置し、委員長以下12名の委員が、企画・運営に当っている。カリキュラム編成については組合員アンケートを通じ、要望の多いものを優先して取り上げている。現在、常設で4コースが設置されているが、異業種交流事業の進展状況と合わせ必要な短期、単発的講習会も適宜実施している。
○成果
平成9年度は常設4コース(セールスエンジニアコース、新入社員コース、パソコン訓練コース、後継者コース)参加者延500人/一日、必要のつど行われているものへの参加者延150人/一日である。なお、募集定員に対し申込は常時2倍程度あり、教育事業は確実に組合員に定着してきている。
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