○事業の背景
組合員3企業に対し設備投資の軽減を図り、舗装事業の拡大を目指して設置さ
れたアスファルト合材プラントは、資源・環境・リサイクルについて一早く検討
を始めた。昭和58年に再生リサイクルプラントを増設、平成8年には更に環境
に配慮した最新型プラントに更新した。当初スタートした新生アスファルト合材
から、時代を先読みした再生アスファルト合材プラントの設置により、秋田市を
中心とした地区内で受注を拡大し、同時に再生アスファルト合材の供給に乗り出
し、リサイクル事業として良質な再生アスファルト合材の供給を行うなど、今後
進展するリサイクル時代に対して積極的な取り組みを行っている。
○事業活動の概要
同組合は、昭和43年に新生アスファルト合材プラントで生産を開始し、生産
量を増やしてきたが、昭和58年に初代再生アスファルト合材プラント、また平
成8年に再生アスファルト合材プラント(乾式処理)に更新。この間アスファル
ト廃材中間処理事業許可を取得し、平成4年12月から組合敷地内で事業を展開
している。時代は新生材から再生材へと移行しつつあり、組合の生産においても
再生材の占めるウェイトが極めて大きい。現在のプラント運営管理はコンピュー
タ化された生産システムによる省力化の中で、常に良質なアスファルト合材を供
給している。また、資源としてのアスファルト廃材については、常日頃、品質調
査が行われ、周辺環境に考慮した管理が行われている。特に粉塵に関しては乾式
2段階処理が行われ、環境に対する充分な対応がなされている。
○成果
組合アスファルトプラントは、組合員に必要なアスファルト合材をすべて生産
しているが、このほかに常温アスファルト合材(ユニコン)を組合員及び一般向
けに生産しており、地域内で大きく貢献している。また、アスファルト廃材を地
球の資源として再生させるべく、日頃から組合内で研究が進められている。平成
6年には専門家を交えて新しいアスファルト廃材の利用、新分野での利用・活用
などについての調査研究プロジェクトが組まれるなど、リサイクルに対する考え
が組合及び組合員の中にも広がっている。現在も新たな模索が進められている。
|