○活動の背景
組合員の親企業が、情報機器のダウンサイジング化や海外生産の拡大を進める中で、組合員への発注量は、今後減少するとともに、発注内容も高い技術が要求される製品が多くなることが予想された。このような経営環境に対応し、技術力や製品開発力の向上と外販力の強化により、経営基盤の確立を図るため、親会社の協力も得て協力会で実施していた研究開発部会を発展させて、組合を設立した。
○活動の概要
新製品の開発に当たり、親企業も交えた開発委員会・製造委員会・販売委員会の3委員会を設置するとともに、各委員会を横断する3つのプロジェクトチームを設けて取り組むことにした。それぞれのプロジェクトから提案された開発テーマは、理事会での決定を経て、開発委員会で設計・図面の作成を行い、製造委員会が製造する。社内の製品開発アイデアリストの閲覧、部品調達や試作等、様々な面で親企業の協力を得て開発を進め、①工場や施設内の機器を時間や温度に応じて自動的に稼働・停止させ、節電効果が期待される「年間スケジュールタイマー」、②商店やビルにおける雨傘の水滴による問題を解消し、従来のポリ袋を使用しない「雨傘の水滴除去装置」を開発、商品化した。これらの商品は、販売委員会で販路、販売方法を決めて、組合員それぞれのルートを通じて販売している。
○成果
組合員は、機械加工、プレス加工、機器組立などの個々の技術には通じており、注文どおりの製品を作成することは得意であったが、自ら製品開発を行うには知識及び経験が不足していた。しかし、親企業の協力を得て、共同で製品開発を行うことによって、それらの問題を克服することができた。その中で、新製品開発の一連のステップ(アイデア抽出からテーマ選定、企画から設計、部品手配から試作、製品評価、販売方法等)を学ぶことができたことは、目には見えないが組合員にとって大きな成果となっている。
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