C−10 協同組合テクノ・クリーン(埼玉県)
■住所:〒361−0032 行田市佐間1−28−49 ■電話番号:0485(55)3786 FAX:(54)8109
■設立:平成3年7月 ■業種:繊維製品製造業・金属製品製造業他 ■組合員:15人 ■出資金:340万円
■地区:行田市他3市1町 ■組合形態:融合化組合 ■組合職員・従業員:− ■専従理事:−

環境問題をテーマとした製品開発に成功
 異業種交流活動によって築いた人的信頼関係を生かして組合を設立。製品開発に取り組み、環境保全に役立つ新規性に富んだ製品を開発した。
○活動の背景
 当組合のメンバーは、バブル経済崩壊直後に異業種交流グループを結成し、経営資源の交流を目的に活動を行っていたが、市場ニーズの変化、国際化の進展、同業他社との競争、主力製品市場の成熟化等劇的に変化する経営環境への対応に迫られた。そこで、これらの問題を克服してメンバー企業の成長・発展を図るため、組合を設立して異業種の特性と経営資源を活用した製品開発に取り組むこととした。

○活動の概要
 組合員全員が参加できること、事業の成果が組合員の経営体質の強化に結びつくこと、組合員間の交流が高まること等を条件に活動内容の検討を行い、異業種特性と経営資源を活用でき、しかも、新規性・社会性に富んだ製品「焼却灰常温固結剤及び固結化プラント」を開発することとした。開発に当たっては、公設試験場、大学等の協力を得た。焼却灰常温固結剤の特徴は、従来の固結化方法である焼成方式と異なり、安価で短時間、簡単・安全な操作で焼却灰を固結化できるもので、焼却灰の廃棄物処理時に大きな問題となっている重金属の溶出を防ぐことができる。固結化プラントは、焼却灰と固結剤の投入から成形までを連続処理できる産廃処理装置である。

○成果
 開発した製品は、大手プラントメーカーとの販売契約を締結しているほか、行政機関等からも数多くの試験分析依頼の引き合いがきている。組合員にとっては、新たに自社製品を持つことができたこと、開発に携わる中で技術・情報を得ることができたこと、公設試験場・大学等との交流ネットワークできたことなど多くの利益があった。