A−5 モクネット事業協同組合(秋田県)
■住所:〒018−3143 山本郡二ツ井町字太田面12−3 ■電話:0185(73)5660 FAX:(73)5856
■設立:平成2年4月 ■業種:製材業 ■組合員:5人 ■出資金:50万円
■地区:二ツ井町 ■組合職員・従業員:1人 ■専従理事:1人

秋田杉を普及するため産直ネットワークを構築
 秋田杉の並材を使用した伝統的木造軸組み住宅づくりを実践するシステムとして、産地と都市とを結ぶ産直ネットワークを構築。現在では関東、関西にネットワークが拡がっている。
○事業活動の背景
 木材産業は、消費税率アップにる住宅着工戸数の減少等により、全般的に停滞気味である。また、秋田杉は、高樹齢材の減少に伴い、並材の出荷が主流となってきており、その有効活用が急務となっていた。このような状況の中で、並材の使用を呼びかける組合の活動は、地元で効果をあげており、並材を利用した内装材の生産・販売も軌道に乗ってきていた。また、都市部の建築業者にも木材の良さを見直す動きがあり、その情報を得るため産地と都市を結ぶネットワークの強化を図る必要があった。

○事業活動の概要
 産地の林業者、製材・加工業者と都市部の設計業者、工務店を結ぶネットワークを構築した。これにより、秋田杉の並材を使用した伝統的木造軸組み住宅の普及と内装材の生産、販売が行われている。また、ネットワークを利用して天然素材の布クロスやブナ・ヒバの無垢材を使用したシステムキッチンの製作にも取り組んでいる。このほか、埼玉県朝霞市にモデルハウスを建設し、地元の林業者や設計業者の協力を得ながら、伝統技術の継承を目的とした大工学校として開放するほか木造住宅の設計を学ぶセミナーの開催などに利用している。

○成果
 産地内においては、規格材の供給や一層精度・乾燥度合いの良い部材を供給しようとする意識が強まるとともに、ネットワークへの協力工場が増えたことにより、規格材の安定供給と効率的な施工が可能になった。また、各種の勉強会を通じて、樹・木・生活・家の循環の発想が浸透し、都市とのネットワークは、関東、関西をはじめ全国的な拡がりをもつようになっている。