H8先進組合事例、長野県生コンクリート工業組合〔長野県〕
■住所:〒381 長野市大豆島本郷前6197 
■電話番号:026(221)0130 FAX:(221)0130
■設立:昭和51年2月 ■業種:生コンクリート製造販売業 ■組合員:109人 
■出資金:4,010千円 ■地区:長野県 ■組合形態:非産地型組合
■職員:3人 専従理事:1人

技術力で厳しい業界環境に勝ち残る

 独自の品質監査制度の実施により、JISの基準を超える品質を実現。また、寒暖の激しい風土にあった製法を開発するなど、技術力を武器に厳しい業界環境に立ち向い成果を上げている。

○事業の背景
 生コンクリート業界の経営環境は、昭和59年をピークに需要の下降傾向が続いている。その間、長野オリンピック関連特需により平成6、7年の需要は増加したが、それ以降はペースが元に戻り需要減の厳しい状況が予想される。加えてアウトサイダーの進出もあり、業界は、将来を見据えた対応を迫られた。

○事業の概要
 技術力で厳しい環境を乗り切る方針のもと、組合が中心となり昭和54年、品質管理監査制度を確立し、JISの基準を上回る高品質製品の実現を目指した。品質管理監査は、コンクリート主任技師及び技師の資格を持つ監査員が、行政機関等の立合いのもと全組合員の工場に立ち入り監査を実施し、必要な指導を行っている。また、平成5年度より県内を4ブロックに分け、技術開発事業を実施、年1回成果発表を行うなど新しい製法の開発に努めている。

○成   果
 品質管理監査制度の確立によりJISの基準を上回る高品質を実現したほか、全国生コンクリート工業組合連合会より「QCモデル組合」として認知された。また、技術開発事業においては、寒暖差の激しい風土に見合った耐久性のあるコンクリート製法を開発した。これらの事業の推進過程において組合員間の連携、連帯が高まったほか、組合員従業員の参加意識も盛り上がりを見せるなど、組合の求心力が高まった。