○事業の背景
函館地区の観光客は、社会環境や顧客ニーズの変化等により減少する傾向にある。また、組合員の施設は老朽化し、リニューアルや増設(露天風呂等)、料理メニューの見直し等が必要となっていた。こうした中で、顧客ニーズの1つである「味」に着目し、朝に陸揚げされた獲れたてのイカを各組合員の宿泊客に朝食として提供することとなった。
○事業の概要
地元漁協との提携により、組合が数量をとりまとめ、一定量を確保している。また、この企画について宣伝効果を高めるため、マスコミに対しても積極的にPR活動を実施している。さらに、冬場の顧客確保対策として、雪に縁の薄い九州方面の高校等をターゲットに「スキー修学旅行」を企画、観光協会等とともに観光誘致キャラバンに参加してPRを行っている。
○成 果
実験段階ではあるものの、積極的なPR活動が効を奏し、他地区のホテル・旅館よりも稼働率は上がりつつある。また、「朝イカ」を提供する旅館に宿泊を希望する観光客も出てきている。
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