B−25 福岡県醤油醸造協同組合(福岡県) |
■住所:〒818 筑紫野市大字牛島65 ■電話番号:092(922)3831 FAX:(922)3501
■設立:昭和41年5月 ■業種:醤油製造販売業 ■組合員:120人 ■出資金:218,850千円
■地区:福岡県 ■組合形態:同業種網羅型組合 ■職員・従業員:35人 ■専従理事:1人 |
|
「ON生揚」開発に成功、組合員の経営に画期的効果 |
生揚しょうゆの火入時に発生する澱(オリ)を如何に少なくするかは、醤油製造技術における永年の課題であった。組合の技術陣は、画期的製法を開発、澱の量を80%以上減少させた。 |
○事業の背景
醤油工場の70%以上が生揚を購入していることから、醤油業界における生揚の重要性は年々増大している。昭和41年、創業した生揚工場から120名の組合員へ「生揚げ醤油」を供給したことにより、良質な製品の生産が可能となり、組合員の経営の発展に寄与している。
○事業の概要
もろみを圧搾した後の粕を捨てた生揚醤油では澱引き調整してもそのまま「火入れ」を行うと、その7〜8%以上が「火入澱」という形で沈殿し、製品歩止りが悪かった。そこで組合技術陣の長期におよぶ研究により、「火入澱の発生しない生揚醤油」が開発された。産学官の研究機関も協力のもと、組合の出願特許数は、昭和56年から平成6年までで14件に達している。このたび開発された製品は、これらの長年蓄積された技術の成果といえる。これにより、澱引きや濾過が不要となり、組合員の製品工程が著しく合理化されるであろう。
○成 果
火入澱の発生しない生揚醤油の製法に除菌濾過方法の技術が加わることにより、用途は、本醸造は勿論、業務用、加工用にも利用できる等用途の幅が更に広がると思われる。現在、生揚の量産体制に入るため、現在、全組合員に周知するとともに製造予約を受付けている。 |