A−6 六歌仙酒造協業組合(山形県)
■住所:〒995 村山市楯岡新町3-1-5 ■電話番号:0237(53)3016 FAX:(53)2850
■設立:昭和60年3月 ■業種:清酒製造業 ■組合員:5人 ■出資金:90,000千円
■組合形態:全部協業型組合 ■職員・従業員:10人 ■常勤理事:2人

協業化により伝統と新技術の巧みな調和を実現
 伝統とは過去の技術・手法の伝承を言うのではなく、新技術を積極的に取入れ、技術革新を行うものであるという考えに基づき、杜氏工の技術とコンピュータとの調和を実現させている。
○協業の背景
 昭和47年、酒造業が構造改善の業種に指定されたのを機に、山形県北村山地区の酒造業者が経営の合理化等を目的に山形銘醸株式会社を設立した。酒造法の認可を得て、びん詰、販売の共同化を実施するとともに、新たな統一銘柄「みちのく六歌仙」を主力商品として販売していた。しかしながら、低アルコール製品や消費者の吟醸酒・純米酒志向に対応するため、昭和60年、山形銘醸鰍フ製造部門として協業組合を設立した。

○事業の概要
 組合は、山形銘醸鰍フ隣接地に建設されている。事業としては、原材料の一括購入、酒の製造及び山形銘醸(株)が行っていた割水加水加工を行っている。山形銘醸(株)からの受注が大部分を占めており、余剰生産力を活用するため他社へ原酒のおけ売りも行っている。

○成   果
 協業組合設立により規模の適正化、設備の近代化、品質の安定化、高付加価値製品の安定生産体制が確立された。特に杜氏工の高齢化、後継者難を解決するため、固有技術をコンピュータに組入れ制御することにより酒の製造の標準化に成功した。