○事業の経緯
産業の空洞化現象が急速に進んでいるものの影響は、組合員間にも濃淡があり対応の緊急度は一律ではない。組合では、これへの対応に苦慮していたところ、青年部の国際交流が活発になり、シンガポールとの交流会が生れ、これを基盤に一部有志は海外受注確保に具体的な活動を開始した。組合は、これら活動の支援を通じてノウハウを蓄積し、それを緊急度の高い組合員へ提供することとなった。
○事業の仕組
組合としては、海外共同受注会に対する便宜供与のみであるが、現地法人の設立、その運営・支援組織である海外共同受注会の設立と仕組みづくりに大きく関与している。
○組織の体制
海外共同受注会は、青年部を中心に構成されているが、組合の内部組織ではないため会費により運営されている。組合の支援活動は、組合事務局が中心となって行なわれている。
○成 果
海外受注に対する組合の体制が、この活動を通じてできつつある。産業構造の変化による影響は、組合員に一律な形では現われて来ないと思われる。したがって組合事業も、ニーズの多様化に対応できる体制に変化させる必要がある。今回の海外共同受注会への支援も、この変化に対応するためのものと思われるが、今後は組合事業として、定着させていくことが期待される。
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