H6先進組合事例、第一精密工業協同組合〔長野県〕
■住所:〒392 諏訪市中洲4771 ■電話番号:0266(52)6060 FAX:(58)3161
■設立:昭和33年11月 ■業種:精密・電子機械器具製造業 ■組合員:25人 
■出資金:41,030千円 ■地区:諏訪市ほか2市1郡 ■組合形態:工場団地組合 
■職員:4人 専従理事:1人

青年部有志の活動支援を通じ受注ノウハウを蓄積
 青年部の国際交流事業の中から生まれた海外現地法人とその支援組織である海外共同受注会への援助を通じて、国際化への緊急度が高い組合員にそのノウハウを供与する。

○事業の経緯
 産業の空洞化現象が急速に進んでいるものの影響は、組合員間にも濃淡があり対応の緊急度は一律ではない。組合では、これへの対応に苦慮していたところ、青年部の国際交流が活発になり、シンガポールとの交流会が生れ、これを基盤に一部有志は海外受注確保に具体的な活動を開始した。組合は、これら活動の支援を通じてノウハウを蓄積し、それを緊急度の高い組合員へ提供することとなった。

○事業の仕組
 組合としては、海外共同受注会に対する便宜供与のみであるが、現地法人の設立、その運営・支援組織である海外共同受注会の設立と仕組みづくりに大きく関与している。

○組織の体制
 海外共同受注会は、青年部を中心に構成されているが、組合の内部組織ではないため会費により運営されている。組合の支援活動は、組合事務局が中心となって行なわれている。

○成 果
 海外受注に対する組合の体制が、この活動を通じてできつつある。産業構造の変化による影響は、組合員に一律な形では現われて来ないと思われる。したがって組合事業も、ニーズの多様化に対応できる体制に変化させる必要がある。今回の海外共同受注会への支援も、この変化に対応するためのものと思われるが、今後は組合事業として、定着させていくことが期待される。