○事業の経緯
昭和38年、九州で最初の精神病院の経営合理化のための組合として発足した。設立当初、8病院であった組合員数も、その後、加入病院も増加し、現在19病院(ベッド数4,200ベッド)と県内の80%超を占めるまでに至っている。
○事業の仕組
精神病院経営の省力化・合理化を図るため、県下の19病院が基準寝具をはじめ、入院患者に必要な諸材料の共同購買事業を実施し、病院経営に大きな効果をもたらしている。取扱品目(米、牛乳、寝具白衣類等)を組合員に通知。通知を受けた組合員は直接業者と価格交渉し、組合が必要数量をまとめ、業者に発注する仕組みをとっている。これに加えて、委託洗濯事業、各種保険や金融事業も手がけている。
○組織の体制
事務局長1名、事務職員1名で事務を処理している。また、運営委員が3名おり、必要の際には、理事長、事務局及び運営委員で委員会を開催し、案件の処理を行っている。
○成 果
現在、個人病院の約3割が赤字であり、6割の病院が前年に比べて経営が悪化しているように、病院を取り巻く環境は、厳しいものがあり、精神病院もその例外ではない。当組合は38年、九州では最初の組合として発足、基準寝具の安定供給や組合員が必要とする病院食の材料供給のための共同購買事業、金融事業等を積極的に実施し、高い評価を得ている。今後は、情報化社会に対処するため、教育事業に一層の努力を注ぐ予定である。
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