B−44 協同組合薬剤センター(京都府)
■住所:〒615 京都市右京区梅津神田町10■電話番号:075(872)7830  ■FAX:(864)8650 ■設立:昭和36年4月 ■業種:医療業 ■組合員:12人 ■出資金:99,100千円 ■地区:京都府 ■組合形態:同業種同志型組合 ■職員:12人 ■専従理事:1人

●医薬品の共同購買で組合員への低価格供給が実現
 薬価基準切り下げに対応するため医薬品を共同購買することにより低価格購入を実現。さらに、組合員、薬剤センター、業者間のネットワーク化により発注精度と省力化ができている。

○事業の経緯
 病院経営において医療費に占める購入医薬品の割合は、30〜40%になる。薬価基準切り下げに対応するため、低価格仕入れを図るとともに医療に関係しない購入業務を減らし、本来の業務に専念する必要があった。そこで、共同購買を事業とする組合を設立するに至った。

○事業の仕組
 組合員と薬剤センター及び仕入業者間をネットワーク化して、組合員からの医薬品購入注文を薬剤センターのコンピューターで受信して処理し、業者へ自動発注するシステムになっている。発注された医薬品は、業者から組合員に直送するものと薬剤センターの倉庫に納入するものとに分けて納品される。

○組織の体制
 理事会のもとで毎月行われる病院薬局長会と薬剤センター内各部長による管理部会によって管理運営される。

○成 果
 成果としては、(1)約4,000種にも及ぶ医薬品をデータベース化し、より低価格品の選定ができるようになった。(2)ネットワーク化により、発注精度が向上し、発注ミスが減少するとともに薬剤センターにおける発注処理業務が従来5名で行っていたところを3名に省力化できた。(3)組合員の薬局長は、業者への対応や品目選定業務が省け、本来業務に専念できるようになった。(4)薬剤センターにおいて医薬品の適切な在庫を保有することで各組合員への供給が円滑に行われるようになった。