○事業の経緯
設立当初からわさびと包装資材の共同購買を行っていたが、昭和48年、共同施設として中央卸売市場の正面にFFフレッシュタウンを建設、本格的に取り組むこととなった。翌年には、倉庫を設置して資材関係のシステムを確立した。さらに、52年には冷凍・冷蔵設備の設置により、鮮魚、塩干加工食品、冷凍品の供給態勢を強化している。組合事業も、共同購買事業から経営指導、教育・情報事業、マーケティング事業へと大きく拡大、その結果、鮮魚小売店に対する総合的サポートセンターとなっている。
○事業の仕組
共同購買は、資材と商品に分けられる。資材に関してはメーカー、商社から直接仕入を行ういわゆる一次代理店として豊富な品揃えと低廉な価格を実現している。店舗販売とルートセールスによる営業力の強さにも定評がある。商品に関しては鮮魚、塩干加工品、冷凍品を供給している。産地、漁協、各市場、メーカー、商社から直接仕入れ、冷凍冷蔵庫、倉庫等に保管し、日配を行うことにより、組合員の品揃え強化に貢献している。また、魚食普及のための水産デー、魚の日、季節魚サービスデーなどのイベント時にも機能を発揮している。平成6年度の取扱高は、資材が7億円、商品が4億円となっている。
○組織の体制
理事長が毎日出勤するほか業務総括の専務理事、現場理事が常勤し、万全の態勢を敷いている。また、事務局には、資材部門に16名、商品部門に7名の職員が従事しており、朝6時30分から2交代制をとっている。そのほかに別会社としてボランタリチェーンを展開し、業態の開発、店舗の展開方針、品揃えまで広範な分野で組合事業と協調している。
○成 果
組合員にとって本事業の実施により、低廉な価格、豊富な品揃え、すばやい配送のほか店舗展開に必要なものすべての供給を受けることができている。
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