○事業の経緯
昭和45年に親企業の前身である東洋精機工業(株)を中心として、関連各社の合理化と各企業の連帯責任の強化を図るためにトーヨーサークルグループが結成された。以後、経営環境の変化に対応し、グループの総合力を強化するために、基本的人事制度の共通化や共同生産体制など順次、整備・確立してきた。
○事業の仕組
親企業も含めたトーヨーサークルグループは、組合員の自主と平等を原則として、グループは同一企業体との連帯意識を育成してきた。組合員が独自に受注した多様な製品に対して、各組合員の技術者が参加するプロジェクトチームを組織して、共同設計、共同生産、加工の工程を研究・実施する。
○組織の体制
本グループは、組合設立後も共通の経営問題や技術力の総合的強化策を行うための体制を整備してきた。グループの最高協議機関として、親企業を含めた経営会議を毎週開催し、意思決定を行うとともに事業の実施に際しては、運営委員会、生産関連委員会など5委員会が有機的に連携を取り、共同生産体制を推進している。
○成 果
グループの総合力を背景に、新たな受注品目の開拓が促進された。受注製品のユニット化・完成品化を目標としたため、グループ間のネットワーク活動が活発化し、新たな技術力が蓄積された。成功の要因は、相互信頼、相互協力、相互繁栄の共同企業体理念の徹底を図り、技術のネットワークを支える人事制度の共通化を定着させたことである。
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