○事業の経緯
平成元年度に実施した活路開拓ビジョン調査事業により21世紀に向けての中長期ビジョンを策定。その指針に沿って平成2年度から、(1)人材確保育成対策、(2)組合情報活動対策、(3)技術向上対策の3つのソフト事業に取り組み経営資源の充実活動を目指すこととした。労働環境の改善については人材確保を実現するための方策として組合の重点事業として位置づけ、計画的に取り組むこととしたものである。
○事業の仕組
(1)労働時間対策はすべての組合員が週40時間制を実現することを目指し、時短計画の策定、生産性向上対策等の指導を実施し、(2)職場環境改善を図るためには共同安全衛生改善事業、職場環境改善研修、自主点検基準策定、巡回指導等を実施し、(3)福利厚生の改善を進めるためには組合として「厚生年金基金」を設立、退職金制度改善を実施している。(4)採用業務改善のためには共同企業ガイドブック、PRビデオを作成配付した。
○組織の体制
部会組織を改組し、(1)人材対策検討委員会、(2)安全衛生部会、(3)雇用改善専門委員会、(4)福利厚生専門委員会、(5)募集採用専門委員会を設置。また、これらの業務推進のキイマンとして組合専務理事(専従理事、元労基署長)を推進員に任命、事業の総合的企画立案、推進、組合員に対する巡回指導にあたらせた。
○成果
(1)労働時間短縮は、過去5年間で年間休日が平均20日増加(年間160時間の時短)し広島労基局長表彰を受賞した。(2)職場環境改善は着実に進んでおり、労働大臣表彰、労基局長表彰を受賞、(3)福利厚生改善は、平成4年4月厚生年金基金を設立、退職金制度改善に関し中退金理事長表彰を受賞、(4)募集採用改善は、共同ガイドブック・PRビデオ等の作成配布、学校との連携強化により効果をあげた。
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