○事業の経緯
商圏内に大型店が出店しており、設立以来、当組合とは、激しい競合状態にあり、ハード面での整備と共にソフト面の強化の必要性が言われていた。そこで平成3年の店舗改装を機に、環境問題の高まりのなか、「地域住民への恩返し」を目的に、発泡スチロールトレーの回収にいち早く取り組み、客が持ち込んだ発泡スチロールトレーを有償(1枚1円)で回収し、メーカーでプランターやプラモデルなどに再生し、それをさらに自店内で販売するというリサイクル活動の完結を目指すこととなった。
○事業の仕組・体制
客が持ち込んだ10枚単位の発泡スチロールのトレーを10枚につき1個のスタンプを押し、スタンプ20個で200円の買い物券と引き替える。自店以外の店のトレーでも引き受
けている。集めたトレーはトレーの納入業者を通じて、再生業者に委託され、そこでプラスチック製品に再生される。再生されたプランターやプラモデルの販売はスーパー部門で通常の業務の一環として行われており、特別の組織・人的増加等はない。なお、専門店部門でも共同店舗への来客数の増加が自店の売上増につながることから、トレー回収にかかる費用を1/2負担しているが、回収枚数は現在では月間3万枚以上になり、顧客に定着していることにより利益率は向上している。
○成果
「リサイクルに取り組む」ことによる店舗イメージのアップ、客がトレー回収のために来店することによる来店捗度のアップ、他店のトレーも回収することによる他店客の吸収などにより、売上の増加にもつながっている。
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