○事業の経緯
現理事長が廃棄物処理法の施行を契機に、同業者の有志を募り大和郡山市に対し同市のゴミ収集・処理の業務委託を受けたいと申出を行ったところ、市側より実現にあたって組合設立を要請されたので、理事長が中心となり同業者に働きかけ、組合を設立した。しかし、正式に業務委託となる前に1年間のテスト期間をおき、この期間の活動データに基づいて事業の仕組みを設計し、あわせて適切な委託料金の算定が行われた。また、事業遂行に必要な施設を置く用地の選定・取得は組合自らが行い、設備資金の調達については時間的な問題もあり高度化資金を利用せず、金融機関及び組合員からの借り入れにより賄われた。
○事業の仕組
組合が大和郡山市内の各家庭からゴミを収集し、その種類に応じて処理を行っている。すなわち燃えるゴミについては市清掃センターに運搬して焼却、燃えないゴミのうち再生可能なものはこれを選別のうえプレスか加工や破砕を行い直納業者を通じメーカーに供給、再生不能なものは直納業者が処分している。燃えないゴミ、粗大ごみの組合取り扱いシェアは100%であるが、有害ゴミや古紙類については取扱っていない。
○組織の体制
収集、選別・加工の分業体制をとっているが、公式のセクションはなく、本事業の運営・管理は3人の理事が1カ月ごとの輪番制で行っている。
○成果
当市のゴミ収集における本組合のシェアが高い関係で、市民、行政、またこれを原材料として使用するメーカーから強い関心が持たれており、スムーズな運営ぶりに高い評価を受けている。また本事業とは関係がない組合員にとっても当組合員であることによる社会的信用が大きい。
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