A−01 協同組合ウッディあさひかわ(北海道)
■住所:〒070  旭川市西神楽1線24  ■電話番号:0166(74)2034 ■FAX:(74)2036 ■設立:平成2年4月 ■業種:木製品製造業・製材業・建設業 ■組合員:11人 ■出資金:30,000千円 ■地区:旭川市 ■組合形態:系列型組合 ■職員:70人専従理事:1人

●未利用広葉樹小径木を活用して木製防火窓枠を開発
 従来パルプ材等の低位利用主体であった「シウリザクラ」「キハダ」等広葉樹小径木を利用し、その特性を活かした高断熱高気密の木製サッシを開発。関連業者が組織化を図り、共同加工場を設置し製造販売に成果をあげており、製品については建設省から国産初の耐火木製窓枠としての認定や北海道グッドデザイン商品の認定を受けている。
○事業の経緯
 旭川市内の木製品製造業はバブル崩壊後、需要減と製品の価格安の影響を受けていた。また、サッシについてはアルミやプラスチック製が盛んになったことなどで苦しい状態であった。そのような状況のもと道立林産試験場で開発された木製サッシ工法に着目した人々が、未利用材である広葉樹小径木を使った高断熱・高気密の木製サッシを開発。事業化するために協同組合を設立し、共同加工場を設置した。

○事業の仕組
 工法を完成させた企業を中心として、原材供給の製材業者、実際に製造する木製品製造業者、取付け販売を行う建設業者の11社で協同組合を設立し、共同加工場(乾燥・加工・組立)を設置した。

○組織の体制
 専務理事を専従として工場の運営を行っており、実際の加工段階では各職長のもとで作業を進めている。

○成果
 製品名「NTシーザー」と名付けられた木製サッシは、広葉樹の特性である耐水性断熱性、耐久性にすぐれており、建設省から国産では初めて耐火木製窓枠として認定を受けた。また、使用しているサクラ材等の小径木の有効利用面で成果をあげることができた。