○事業の経緯
旭川市内の木製品製造業はバブル崩壊後、需要減と製品の価格安の影響を受けていた。また、サッシについてはアルミやプラスチック製が盛んになったことなどで苦しい状態であった。そのような状況のもと道立林産試験場で開発された木製サッシ工法に着目した人々が、未利用材である広葉樹小径木を使った高断熱・高気密の木製サッシを開発。事業化するために協同組合を設立し、共同加工場を設置した。
○事業の仕組
工法を完成させた企業を中心として、原材供給の製材業者、実際に製造する木製品製造業者、取付け販売を行う建設業者の11社で協同組合を設立し、共同加工場(乾燥・加工・組立)を設置した。
○組織の体制
専務理事を専従として工場の運営を行っており、実際の加工段階では各職長のもとで作業を進めている。
○成果
製品名「NTシーザー」と名付けられた木製サッシは、広葉樹の特性である耐水性断熱性、耐久性にすぐれており、建設省から国産では初めて耐火木製窓枠として認定を受けた。また、使用しているサクラ材等の小径木の有効利用面で成果をあげることができた。
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