○活性化を必要とした背景・経緯
当組合設立以前は、高度成長期から安定成長期への経済状態にあり、砕石業界も比較的経営は安定していたが、清流四万十川砂利採取が、昭和60年の河川環境保全のための砂利採取規制により厳しくなり砕石原材料は急減した。この急場を山石の砕石に求めるために気心が知れた砕石業者5社により、59年5月に当組合を設立し、高度化事業資金を導入して砕石プラントを設置した。
○活性化ノウハウの内容
組合員は先代の企業を引き継いだ2代目経営者で構成され、協調と融和をモットーとした中にも運命共同体としての責任を十分に自覚している。経営面・技術面についても将来を展望した構想をもって組合活性化が図られている。また、理事長の人柄と犠牲的貢献により、組合への団結をー層強めている。
○活性化への取組み内容
組合員は、多忙な中にも組合運営に積極的に参加。協調と融和のもとに組合員全員が役職につくとともに、責任分野を明確化。理事長は総括・渉外・人事(これに補佐として理事1人)、その他の理事は砕石工場と採石山管理・安全管理・総務・経理等を担当、その責任を遂行している。
○活性化ノウハウ発揮後の効果
清流四万十川環境保全による河川砂利の採取制限は、当組合にとって、組合員団結のための一つの試練であるとともに、晋段から気心の知れた仲間意識の者の集りが、相互扶助の精神と、協調と融和の気風を醸成してきたものである。また、組合員全員による事業分担、責任の明確化により共同事業の経営の合理化が図られ、組合を活性化したことは評価できる。
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