○活性化を必要とした背景・経緯
21世紀への生き残りを考えたとき、単なる「物造り集団」ではなく「技術集団」としての団地づくりが必要として、団地全体が一社的運営が可能となるようなシステムづくりを考えた。
○活性化ノウハウの内容
団地一体化のためには、問題意識の統一を図る必要性が生じ、まず、組合員の経営内容開示を行い、そのうえでの本音のコミュニケーションから活動に入った。
○活性化への取組み内容
意識統一の具体化は、最初に組合員建物のデザイン統一から入った。これにより団地全体のまとまりが建物面で印象づけられた。次に、団地全体を工場公園化し、周辺環境と差別化することにより、一層のイメージ効果をねらった環境整備に着手した。
○活性化ノウハウ発揮後の効果
意識統一→外観の一体化→組合員経営の活性化といったプロセスをねらって組合事業は進められているわけであるが、一体化イメージが取引先の注目を浴び、受注にも好影響を与えている。また、一部では共同受注の動きもみられ、全体として団地外同業他社より、不況(平成4年)の影響は少ないという実績をあげている。さらに、技術開発面でも共同によるCAD/CAMシステムの開発に取り組むなど、団地一体化のねらいが順調に進んでいる。
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