D−51 安芸郡酒類卸商業協同組合(高知県)
住所:〒784 安芸市本町4-2-31 電話:08873(4)3178 FAX:(4)1143
設立:昭和24年9月 業種:酒類小売販売業ほか 組合員:153人 出資金:35,150千円
地区:安芸・南国税務署管内 形態:同業種同志型組合 職員:30人 専従理事:2人
●迅速かつ的確な作業システムにより物流を合理化
受注管理のための物流情報をコンピュータで管理し、組合員に対しては、9ルートにて毎日配送事業を実施し、迅速かつ的確な作業システムにより、組合事業に貢献している。
○実施の経緯
酒類の配給公団解散のあとを受け、酒税法が制定されたが、酒類取扱業者には零細企業が多く、酒税完納が十分に果せなかった。国は、この酒税完納を目的として、商業協同組合の設立指導を始め、昭和24年9月に安芸郡酒類卸商業(協)を設立した。事業目的は、共同物流事業(仕入、販売、配送、保管等)を中心として、組合運営を図ることとなった。その後は、酒類取扱業者の地盤沈下や地方卸売業も苦境に陥り合せて、流通改革の波も激しくなってきた。また、配送手段に支障をきたす等、組合や組合員のかかえる諸問題は多かった。組合は、この諸問題に対応するために、組合員の意思を十分に把握し、組合員団結のもとに共同物流事業を推進することとなり、平成2年度に、情報機能の近代化や配送手段の改善を図るため、現在地に事務所、倉庫等を発展的に増改築し、また、物流情報をコンピュータ管理することとなり、迅速かつ的確な作業システムによる配送が
可能となった。
○事業の内容
組合によ共同物流事業により、組合員は顧客との対応に専念でき、また、組合におけるコンピュータによる共同物流情報管理の確立により、発注システムは合理化され組合員に対して9ルートでほぼ毎日配送業務を実施し一方、組合員による地元醸造酒の拡販の気運が芽生え、地元メーカーとの信頼関係は厚くなってきた。県内外メーカーは12社、地元メーカーは12社であり、特約店となっている。主な取扱品は、清酒1・2級、焼酎、ビール、清涼飲料水等4,431,646リットルである。
○実施組織・体制
組織や体制は、細部にわたり機能的に配置され、経理・販売・営業課によりキメ細かに責任分担され、組合員の要望に応えている。