C−44 兵庫県葬祭事業協同組合連合会(兵庫県)
住所:〒661 尼崎市大西町1-2-20 電話:06(442)4207 FAX:(423)2536
設立:昭和61年3月 業種:葬祭業 会員:3組合(所属員28人) 出資金:24,070干円
地区:兵庫県 形態:同業種同志型組合 職員:6人 専従理事:1人
●コープこうべと連携して葬祭の標準化と価格革命に成功
世界最大の組合員数と売り上げ規模を誇るコープこうべと連携して共同開発した「クレリ葬」を施行。VIシステムによる仕様の統一化、適正明瞭な体系と低価格で急速普及した。
○導入の経緯
昭和52〜55年頃、コープこうべが葬祭事業に乗り出す動向を察知した3葬祭協組は、反対をし業務委託を申入れたが断られていた。その後団体契約の推進や共同仕入などで経営基盤を強化している中で62年1月コープこうべから兵庫葬連に葬祭サービスの共同研究の申入れを受けた。内部では連日連夜の議論の未「生協葬はこれまでの葬祭事業や葬儀社の古い体質を否定するものであり、葬儀サービスの革命的事業となる」との認識に到達した。コープとの10数回にわたる折衝を重ね、昭和63年8月業務提携が締結された。その後葬祭サービスの創造を目指して、共同開発によるCIコンセプト・VIシステムを約1億円かけて(折半負担)確立し、生協葬を「クレリ葬」と改名。用品用具の標準化、統一化、共同一括購入によるコストダウン、これまで不明瞭だった葬祭料金を7種に標準化(28〜100万円)。中でも人気は48万円タイプ。(全国平均費用は87万円)
○事業の内容
コープこうべ組合員の葬儀は「クレリ葬」として施行。クレリ葬仕様の用品用具は自社葬の場合も使用できる全面提携の有利条件を得て、イメージと信用の向上にも貢献している。コープへの手数料は、葬儀基本料金の4%、他事業は3〜5%。年間施行は1,800件で潜在需要の1割強にすぎず、伸び悩み打開のため自社斉場建設問題に今年から本格的に取り組んでいる。そのため斉場会社(株)ディスを設立した。その他の事業は、道具用品仕入・供養仕入・料理・総供花など7部門があり、組合員対策の金融事業も特色である。
○実施組織・体制
コープこうべ側には「クレリ案内センター」を常設し組合員から葬儀の依頼を受付る。兵庫葬連が連絡を受けると阪神・神戸・姫路にまたがる組合28業者が葬儀を代行している。