H3先進組合事例、諏訪市水道温泉事業協同組合〔長野県〕
■住所:〒392 諏訪市高島1-22-30 ■電話:0226(58)6188 FAX:(58)9894
■設立:昭和58年3月 ■業種:管工事業 ■組合員:23人 ■出資金:3,450千円
■地区:諏訪市 ■形態:同業種網羅型組合 ■職員:1人

CADを導入、申請図書の標準化と省力化を実現
 市水道局の協力を得て、同業者を母体とするソフトハウスからCADシステムを導入。100%の利用率で申請図書の標準化と省力化を実現。専従1人で安い処理料で運営している。
○導入の経緯
 業界情報でCADを開発した相手先を知り、市水道局の協力を得ながらその導入を推進。相手先の母体企業が同業だったので、工事用語などの説明も不要で、当市の様式に合せたシステムを作ってもらえた。市から業務委託料として毎年400万円の補助金と建物の一部をキャド室として無料で借用できるなどの支援もして頂き、組合のプロジェクトチームと、市側の委員・相手先の三者の連携によって、期待通りのシステムになった。

○事業の内容
 組合員がネタ紙に記入した見積りまたは精算のデータと図面をFAXで受取り、市水道局に受付けてもらうとともに、CADに入力して申請図書を作成し、市水道局に持参して、承認・決済を受ける業務を組合が代行する。1次側の工事はすべてこのシステムを利用することになって、申請図書の標準化ができ、組合員が清書したり市へ持参することがなくなり、ほぼ1人の省力化になった。組合員の結束も強くなり、市への要望も通り易くなった。相手先とは、ハード・ソフト込みのリース契約で、トラブルがあれば電話やFD送付で対応、必要に応じて来てくれる。

○実施組織・体制
 プロジェクトチームは理事長直轄、CAD担当役員に副理事長1名、いずれも非常勤。パソコンの知識ある職員を採用、CADを教育し1名で充分こなしている。当初システムのリース料月額は、前半42万円、後半56万円。期間満了後、メンテナンスの容易な新システムに更新、月約37万円となった。処理料は、工事金額に対して見積1%・精算1%・共益費0.5%だが、収支によって料率を上下させる。なお、雑務は理事が分担し、定例会で処理している。