H3先進組合事例、白樺高原観光事業協同組合〔長野県〕
■住所:〒384-23 北佐久郡立科町芦田八ヶ野1010 ■電話:0267(55)6942 FAX:(55)6295
■設立:昭和57年4月 ■業種:旅館業 ■組合員:58人 ■出資金:18,700千円
■地区:立科町 ■形態:同業種網羅型組合 ■職員:4人

次々と新事業分野を開拓し発展を目指す旅館業組合
 季節性の強い高原型リゾートの年間安定操業をめざし、次々と新事業分野を開発し発展する旅館業組合。テニスコートに次いで今回パターゴルフ場を建設し、成果を上げている。

○取り組みの経緯
 蓼科山麓にあるこのリゾート地域は豊かな自然に恵まれてはいるものの、組合員は経営面で季節による客数が変化するといったデメリットのあることも否定できない。町営スキー場は冬期誘客に力を貸してはいるものの、通年観光の定着には夏場を中心にシーズンを広げる必要があった。この対策として、まず若者に焦点を当てて昭和57年テニスコート32面を建設し一定の成果を上げた。更に中央自動車道の開設に伴い、家族づれ訪客に目をつけ第2弾としてパターゴルフ場の建設を決意、平成2年5月オープンに漕ぎつけた。

○取り組みの内容
 パターゴルフ場は3コース、27ホールの規模であるが、土地については町有地の関係で借地とせざるを得なかったものの、その供与については、組合が地域開発に協力していることもあり便宜を図ってもらっている。ゴルフ場は開設初年度にもかかわらず延24,000人の利用があり、投資額6,000万円の返済にもめどがつき、新事業も一応の成果を見た。

○実施組識・体制
 この組合は「開かれた組合」を目指し、常にオープンな活動をしている。新事業創造については、組合員のアイデアを日常的に取り上げ、開発事業委員会で事業開発の参考にしている。今回の事業も、先ず開発事業委員会で検討のうえ、組合の承認を得た後、建設委員会の手により建設が行なわれ、共同施設運営委員会が事業を実施し、事務局が日常業務を行う、といった組合員全員参加の中で行なわれてきている。この点については理事長の人柄やリーダーシップも大きく影響している。